REVIEW(09/11/24)
DirectX対応、通信品質の自動調整機能を備えたリモートPC操作ソフト「Mirror-DTC」
サーバーのサービス動作やデュアルモニターに対応、設定画面の見通しもよい
「Mirror-DTC」は、状況に応じて通信品質を自動調節できる“ECO”機能を搭載したDirectX対応のリモートPC操作ソフト。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、リモートPCのデスクトップ画面をキャプチャー・圧縮して転送するタイプのリモートPC操作ソフト。DirectXを利用した描画や独自の画像圧縮処理のほか、画像や音声の変化を検出してキャプチャー品質を自動で調整する“ECOモード”を搭載するなど、CPUやネットワークの負荷を低減させるさまざまな技術を採用しているのが特長。
本ソフトは、サーバーが2種類とクライアントという計3種類のソフトが同梱されている。サーバーソフトはインストールしてWindowsサービスとして動作させるタイプと、インストールせずに使える簡易タイプが用意されている。通常は、UACのダイアログやWindowsのログイン・ロック画面などの操作にも対応するインストールタイプの利用がお勧めだ。
操作対象のPCでサーバーソフトを起動したら、次は操作する側のPCでクライアントソフトを起動しよう。すると、クライアントソフトのリストにLAN内で利用できる「Mirror-DTC」のサーバー一覧が表示されるので、そこから操作したいPCを選択して接続すればリモートPCの操作画面に切り替わる仕組み。もし、LAN内で利用しているにも関わらずサーバーリストに表示されない場合は、ファイヤーウォールの設定を確認してみよう。
リモートPCの操作画面は自由にリサイズ可能で、画面に合わせてリモートPCのデスクトップ画面も伸縮される。さらに縦横比を維持したまま操作画面の高さや幅に合わせた伸縮も可能なほか、実サイズの0.5倍から2倍まで、0.25倍刻みで拡大・縮小できる。加えてリモートPCがデュアルモニター環境の場合はモニターの画面を個別に表示したり、2つの画面を結合したデスクトップ全体を表示することも可能。
また、ファイルの転送機能を備えており、操作画面のメニューからファイルを選択することで、リモートPCのデスクトップへ任意のファイルを送信することが可能。そのほかにも、操作画面のメニューでは転送する画像や音声の品質調整などもできる。リモートPC操作ソフトといえば設定が難しく思われがちだが、本ソフトではほとんどの設定が操作画面のメニューにまとめられており見通しがよい。
そのほかの機能としては、リモートPCへ接続する際にパスワードをかける機能や、通信を独自の方式で暗号化する機能などを備える。さらWindows Vista/7向けとして、接続時にリモートPCの“Aero”効果を自動でOFFにする機能、ステレオミキサーがない環境でもリモートPCの音声を扱える“ループバック音声転送”機能を搭載している。
- 【著作権者】
- T.Ishii 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.02(09/11/01)