REVIEW(11/08/25)

旧エクスプローラの操作性をもつ秀丸印のファイラー「秀丸ファイラーClassic」

タブ切り替えやマウスジェスチャーなど独自の機能も充実

「秀丸ファイラーClassic」v1.00「秀丸ファイラーClassic」v1.00

 「秀丸ファイラーClassic」は、定番テキストエディター「秀丸エディタ」などで知られる(有)サイトー企画製のファイル管理ソフト。Windows XP/Server 2003/Vista/7および同64bit版に対応する1,260円(税込み)のシェアウェアで、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 標準の画面構成は左右2ペインで、左ペインにフォルダツリー、右ペインに選択したフォルダ内のファイルが表示される。Windows標準のエクスプローラと置き換えて、フォルダを開いた際に本ソフトが起動するように設定することが可能。コンセプトは、Windows Vista/7になって操作性の変わってしまったエクスプローラに馴染めないという人が、Windows XPまでの操作性でファイル操作を行えるようにしようというもの。

 たとえば、アイコン表示にしたファイルを好きな場所へ自由に配置したり、フォルダごとにウィンドウの位置やサイズを記憶させるといったWindows 7のエクスプローラでは廃止されてしまった機能を備える。また、フォルダ内のファイルの種類に合わせて自動で表示方法が変わるということもない。デザインも旧Windowsを彷彿させ、Aeroが有効な環境でもクラシック風のデザインとなっている。

複数のフォルダをタブで切り替えられる複数のフォルダをタブで切り替えられる

ファイル名の一括リネーム機能ファイル名の一括リネーム機能

 もちろん独自の機能も備えている。たとえばタブを表示させて、1つのウィンドウ内で複数のフォルダを切り替えて操作することが可能。また、ウィンドウを上下または左右に分割することで、1つのウィンドウ内で複数のフォルダを同時に表示することもできる。さらに、分割したウィンドウをそれぞれタブで切り替えられるなど、自由度の高い画面の使い方が可能だ。

 加えて、Webブラウザーなどでおなじみのマウスジェスチャーによる操作にも対応しており、戻る・進むや1つ上のフォルダへ移動するなど、さまざまな操作にマウスジェスチャーを割り当てられる。そのほか、よく使うフォルダをブックマークへ登録しておき、すぐに開けるようにしておく機能や、変換前にプレビューで結果を確認できるファイル名の一括リネーム機能などを備えている。また、現行OSの仕組みに対応していないソフトの設定ファイルを仮想化して管理する“VirtualStore”フォルダと元のフォルダを行き来するなどの操作も可能。

「秀丸エディタ」との連携機能も備える「秀丸エディタ」との連携機能も備える

 さらに、「秀丸エディタ」との連携機能も備えており、「秀丸エディタ」を利用してGREP検索を実行したり、「秀丸エディタ」のファイル選択ダイアログを本ソフト独自のものへ変更することが可能。さらに、同社製の「秀丸エディタ持ち出しキット」に対応しており、本ソフトをUSBメモリで持ち運べるようにすることもできる。

【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
シェアウェア 1,260円(税込み)
【バージョン】
1.00(11/08/17)

(加藤 達也)