REVIEW(11/12/21)

ステータスを上げて強いCPUに挑むRPG要素を搭載したトランプのスピード「SPEED」

習得したスキルを繰り出してゲームを優位に進めることが可能

「SPEED」「SPEED」

 「SPEED」は、トランプゲームの“スピード”に必殺技やステータスといったパソコンゲームならではの要素を搭載したゲーム。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 全22人のCPUと2人用のトランプゲーム“スピード”で対戦する。画面には自分と相手の手札・山札のほか中央に場札が表示され、手札をマウスでクリックすればカードを出すことができ、山札をマウスでクリックするかキーボードの[Shift]キーを押すことで山札から新しいカードを引くことが可能。

プレイヤー、CPUともにステータスが設けられているプレイヤー、CPUともにステータスが設けられている

 “スピード”のルール自体はオーソドックスだが、プレイヤー、CPUともに“カットスピード”“ドロースピード”というステータスが設けられている。“カットスピード”は、カードを場に出す速度を表し、“ドロースピード”は山札からカードを引く速度を表す。つまり本作では、プレイヤーがどれだけすばやくカードを出す操作や引く操作を行なっても、ステータスが低ければ先に相手にカードを出されてしまうことがあるというわけだ。またCPUのみ“思考速度”というステータスが設定されており、この値が高いほど間を置かずにカードを出してくる。

 さらに対戦中は、お互いにスキルを使ってゲームを優位に進めることが可能。スキルは、カードを出すことで溜まっていくゲージを消費して発動する“必殺技”と、対戦中は常時発動している“パッシブスキル”という2種類が存在する。たとえば“必殺技”には、“カットスピード”や“ドロースピード”を一時的に上昇させるスキルや、手札の上限を一定時間増やせるスキルが存在する。また“パッシブスキル”には、一度にカードを2枚引けるようにするスキルなどが用意されている。

“BP”を貯めて新たなスキルを習得しよう“BP”を貯めて新たなスキルを習得しよう

 CPUとの対戦に勝利すると、“BP(バトルポイント)”を獲得できる。“BP”を消費することで、プレイヤーのステータスを上昇させたり、新たなスキルを習得することが可能。習得できるスキルは、特定の条件を満たすことで増えていく。スキルにはそれぞれ“SP(スキルポイント)”が設定されており、ステータス画面に表示されるプレイヤーの“SP”の分だけ、最大5つまでキーボードの[Z][X][C][V][B]キーへセットすることが可能。

 また、スキルをセットして一定の“BP”を稼ぐことで、そのスキルをマスターすることができる。スキルをマスターするとプレイヤーの“SP”が上昇し、より多くのスキルをセットできるようになる仕組みだ。獲得できる“BP”はCPUの強さや対戦内容によって変化する。コツコツとステータスを上昇させたり、新たなスキルを覚えることで今まで勝てなかった強いCPUに勝利できるようになっていくRPGのような面白さが魅力のゲームだ。

【著作権者】
Studio Wool
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.3

(加藤 達也)