REVIEW(12/05/11)
Windows 8の“Metro”デスクトップをiPadで触って楽しめる「Win8 Metro Testbed」
あたかもiPadにWindows 8がインストールされているかのよう
「Win8 Metro Testbed」は、次世代OS「Windows 8」への接続に対応するiPad向けのリモートデスクトップアプリ。iOS 3.2以降に対応しており、Appleが運営するアプリケーション配信サービス“App Store”からダウンロード可能。通常価格49.99米ドル(税込み)のところ、現在、発売記念期間限定セールとして半額の24.99米ドル(日本では2,200円)で提供されている。
2月29日に公開された次世代OS「Windows 8」の一般向けプレビュー版「Windows 8 Consumer Preview」(以下、「Windows 8 CP」)は、公開初日に100万件のダウンロードを記録したという。本誌読者のなかにも、すでにインストールして実際に試してみた人が少なからずいることだろう。
そんな先進的なユーザーであっても、マルチタッチに対応したタブレットPCを使って、実際に“Metro”デスクトップのタッチ操作を体験した人はそう多くないのではないだろうか。“Metro”デスクトップの魅力は、なんといってもタッチ操作との親和性にある。それに触れないことには、Windows 8のすべてを体験したとは言えないが、わざわざ新しくタブレットPCを購入するとなると二の足を踏んでしまう。
そんなときは、「Win8 Metro Testbed」を試してみよう。すでにiPadをもっていれば、わざわざタブレットPCを買わなくても、一足先に“Metro”デスクトップのタッチ操作を体験できる。
本アプリは、リモートデスクトップ接続ソフト「Splashtop Remote Desktop」をWindows 8とiPadへ最適化させたもの。セットアップが非常に簡単で、公式に“Metro”デスクトップへの対応が謳われているのが心強い。
利用するには、「Splashtop Remote Desktop」と同様に、まず「Windows 8 CP」へサーバーソフト「Splashtop Streamer」をインストールする。セットアップの際、数字とアルファベットからなる“セキュリティコード”の作成を求められるが、これは「Win8 Metro Testbed」から「Windows 8 CP」へアクセスする際に必要になる。
次に、「Splashtop Streamer」をインストールしたサーバーPCと、「Win8 Metro Testbed」をインストールしたiPadを同じネットワークに参加させる。すると「Win8 Metro Testbed」の接続先にサーバーPCが現れるので、それを選択して先ほど作成したセキュリティコードを入力すればよい。そのほか、Googleアカウントを利用して、インターネット越しに接続することも可能だ。
筆者の環境で試用したところ反応速度は上々で、あたかもiPadにWindows 8がインストールされているかのように扱うことができた。iPadの右枠から左方向へスワイプすると、Windows 8の“チャーム”が現れ、下枠から上方向へスワイプするとアプリケーションバーが現れる。“Metro”スタイルアプリの切り替えや終了も、タッチ操作で快適に行える。有償アプリではあるものの、それに見合うだけのクオリティを備えていると言えるだろう。
「Win8 Metro Testbed」
- 【著作権者】
- Splashtop Inc.
- 【対応OS】
- iOS 3.2以降
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 価格2,200円(税込み)
- 【バージョン】
- 1.7.5.1(12/04/23)
「Splashtop Streamer」
- 【著作権者】
- Splashtop Inc.
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.7.5.6