レビュー

敵を吹き飛ばして倒す物理演算シューティングゲーム「Physius」体験版

あらゆるオブジェクトを吹き飛ばし、他の敵にぶつけて倒せ!

「Physius -THE REAL PHYSICAL MODEL S.T.G.」体験版

 「Physius -THE REAL PHYSICAL MODEL S.T.G.」は、物理演算された敵やオブジェクトを活用して戦うシューティングゲーム。Windows XP/Vista/7/8に対応するソフトで、編集部にてWindows 8.1での動作も確認した。練習ステージとステージ1をプレイできる体験版が作者のWebサイトからダウンロードできる。完成版は年末に開催される同人誌即売会“コミックマーケット85”にて頒布される予定。

 基本は横スクロールシューティングで、ステージの最後にいるボスを倒せばクリア。画面左下にあるゲージのうち上段のライフゲージが0になるとミスとなるが、ダメージを受けてからしばらくすると自動的に回復する。

 特徴は、サテライトと呼ばれる補助機体。自機に追従して動き、自機と同様にショットを撃てるほか、“ブラスター”という特殊な攻撃が使える。敵や隕石などの浮遊するオブジェクトは物理演算されており、ブラスターを当てるとこれらのオブジェクトを吹き飛ばすことが可能だ。

見た目はオーソドックスな横スクロールシューティングだが、丸いサテライトから放たれるブラスターがキモになっている

 吹き飛ばしたオブジェクトが他のオブジェクトに衝突すると、ダメージを与えられる上にスコアボーナスが得られる。ブラスターを撃つと画面左下にあるゲージのうち下段の方を消費するが、これは時間経過、およびオブジェクトを破壊することで回復する。ブラスターでオブジェクトを破壊すれば、またすぐブラスターを撃てるという仕組みだ。

 さらにサテライトは、位置や攻撃する方向を調節できる。自機とサテライトの操作が独立した形になるので簡単にはいかないが、いつ、どの角度でブラスターを使うかは本作の攻略における重要なポイントになっている。

 体験版のプレイ時間は10~15分程度。クリアするだけならすぐだが、サテライトとブラスターをどう使えば敵を気持ちよく吹き飛ばせるのか、スコアが稼げるのかを考えて再度プレイしたくなる魅力がある。物理演算でオブジェクトの動きをリアルに表現するだけでなく、それをおなじみのスタイルのシューティングゲームに組み込み、攻撃力やダメージに変換するというアイデアがユニークな作品だ。

物理演算されたオブジェクトの動きはリアルで見ていて楽しいが、それを演出ではなくゲームのシステムに組み入れたのがアイデア賞もの
サテライトの位置や向きを調整し、うまくブラスターを当ててオブジェクトを動かす。巨大な岩を動かして敵をつぶすのはかなり快感

ソフトウェア情報

「Physius -THE REAL PHYSICAL MODEL S.T.G.」
【著作権者】
Vertex
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
体験版
【バージョン】
1.00(13/12/20)

(石田 賀津男)