レビュー

Microsoftの研究機関“Microsoft Research”製のムードボード作成ソフト「Mood Board」

“Bing”の画像検索で写真を集め、一枚のスクラップボードに

「Mood Board」v1.4
編集画面

 「Mood Board」は、“Bing”の画像検索と連携して手軽に“ムードボード”が作成できるソフト。編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。米Microsoft Corporationの研究部門である“Microsoft Research”のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 “ムードボード”とは、思い浮かんだイメージや雰囲気に関連する写真やイラストをまとめ、スクラップのように一枚のボードにまとめたもの。ほかの人と共有しながらデザインコンセプトを固めたり、なんとなく自分が抱いているイメージを具体化するために用いられることが多いようだ。

 本ソフトは、その“ムードボード”の制作支援を行うツール。利用するにはまず、検索ボックスにキーワードを入力して[Enter]キーを押そう。すると“Bing”で画像検索を行った結果がサムネイル表示される。

 次に、検索結果から自分のイメージに合う画像をどんどんストックしていこう。左上にある矢印アイコンを押すと画像がダウンロードされ、編集画面にストックされていく。サムネイル画像ではなく大きい画像を見たい場合は、矢印アイコン以外の部分をクリックすると拡大表示される。拡大画像の下にあるリンクをクリックすれば、オリジナルの画像があるWebページを開くことも可能だ。

 画像が十分にストックされたら、次に画面下にある引き出しボタンをクリックし、ムードボードの編集画面へ移動しよう。編集画面では、先ほどの検索画面でストックした画像を拡大・縮小したり、移動したりして自由に配置することが可能。画像を選択すると現れるツールバーを利用すれば、選択した画像を回転させたり、投げ縄ツールで複数の画像を選択することもできる。できあがったムードボードは、編集画面左側にあるツールバーからJPEG形式でエクスポート可能。

ほかの作業をしながら目についた画像をストックしていける“Mini View”

 もし画像をもっとストックしたければ、編集画面上にある引き出しボタンを押すことで元の検索画面へ戻ることができる。また、タイトルバーにある[Mini View]ボタンを押せば検索画面をコンパクトにすることも可能。この“Mini View”では検索結果のサムネイルがゆっくり流れて表示されるため、ほかの作業をしながら目についた画像をストックしていくことができる。

ソフトウェア情報

「Mood Board」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(非営利利用のみ)
【バージョン】
1.4(14/06/17)

(柳 英俊)