レビュー

「Excel」でシート名による検索を行えるアドイン「シート検索tool」

シートの一覧を縦一列で表示するダイアログも利用可能

「シート検索tool」v3.12

 「シート検索tool」は、「Microsoft Excel」(以下、「Excel」)のシートをシート名によって検索できるアドイン。64bit版を含むWindows XP/7の「Excel」2007/2010に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1上の「Excel 2010」で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 検索のための[シート検索]ダイアログは、アドインのメニューか[Ctrl]+[Shift]+[F]キーで起動可能。テキストボックスに検索したいシートの名前を入力して検索を行うほか、[シート検索]ダイアログと一緒に表示される[シート一覧]ダイアログ上のリストから目的のシートへ切り替えることも可能。

 [シート検索]ダイアログに表示される検索結果の一覧や[シート検索]ダイアログ内のシート名一覧からシートを選択すると、「Excel」上のシートが切り替わる。検索の対象はアクティブなブックのみだが、検索の対象となるブックを[シート検索]ダイアログから切り替えることも可能。

 また、検索に用いられたキーワードは3件まで履歴として保持されるほか、よく使うキーワードを10個まで登録可能な“お気に入り”を10セットまで登録することも可能。加えて、あいまい検索を行う際にLIKE演算子を利用できる。たとえば、任意の1文字を示す“?”、0個以上の任意の文字を示す“*”、0から9までの任意数値1文字を示す“#”や、指定された中の1文字を示す“charlist”などを使用可能。

 さらに、よりシンプルな検索機能“クイック検索”を備える。アドインのメニューか[Ctrl]+[Shift]+[J]キーで起動できるダイアログのテキスト入力欄に検索用キーワードを入れて検索を行うと、先頭のシートから検索が行われる仕組み。キーワードに当てはまるシートを順番に表示して目的のシートかどうか尋ねてくるので、[はい][いいえ]ボタンによって目的のシートを探すことができる。

 そのほか、アドインのメニューから呼び出せる[ミニtool]ダイアログは、シート間の移動を支援する機能を備える。[ミニtool]ダイアログは特定のシートに移動できる[ホーム]ボタンや、指定した2つのシート間を交互に移動できる[クイック]ボタンなどを備える。これらのボタンは、右クリックメニューから機能や目的のシートを設定することが可能。

ソフトウェア情報

「シート検索tool」
【著作権者】
DTLファーム 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.12(15/03/23)

(市川 祐吉)