レビュー

「Google Chrome」の画像のアニメーションを閲覧者側で制御できる「Animation Policy」

Googleが開発したアクセシビリティ向上のための拡張機能

「Animation Policy」v0.1

 「Animation Policy」は、Googleのアクセシビリティチームが開発した「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v42.0.2311.152で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 近年、またアニメーションGIFをはじめとする“アニメーション画像”が復権しつつある。“アニメーション画像”は古いブラウザーでもサポートされており、プラグインなしで表示できる。そのため、ちょっとしたアニメーションをWebページに貼り付けたい場合には手軽で便利だ。最近では、古いアニメーションGIF形式では制限が多いことから、APNGやWebPのアニメーション機能を広めようとする動きもある。

 しかし、このような“アニメーション画像”は、多用しすぎるとWebページが見づらくなってしまうにもかかわらず、基本的に閲覧者側から再生をコントロールできない。これはアクセシビリティの点で問題と言えるだろう。

 こうした問題を解決するのが、「Animation Policy」だ。本拡張機能を利用すると、“アニメーション画像”の再生を閲覧者側がある程度コントロール可能。たとえば、ループ再生を無効化して1度しか再生しないようにしたり、再生そのものを無効化することができる。

 同様の拡張機能は他にもあるが、本拡張機能はアニメーションGIF以外の“アニメーション画像”形式にも広く対応しているのが特長。SVGのアニメーションを制御することもできる。ただし、ビデオコンテンツには効果がないので注意しよう。

ソフトウェア情報

「Animation Policy」
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1(15/04/28)

(樽井 秀人)