レビュー

セットアップ時のログをもとに徹底アンインストール「Ashampoo UnInstaller 5」

さまざまなシステムメンテナンスツールもおまけで付属

「Ashampoo UnInstaller 5」v5.06.00

 「Ashampoo UnInstaller 5」は、アプリケーションのインストール処理を監視してログに記録し、それをもとにアンインストールを行うタイプのアンインストールソフト。Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、インストールの際はメールアドレスを登録し、簡単なアンケートに答える必要がある。

 「Ashampoo UnInstaller」は、システム監視機能を搭載したアンインストール支援ツール。アプリケーションをインストールする際のファイル作成やレジストリ編集といった処理を記録し、当該アプリケーションをアンインストールする際は、そのログをもとにインストーラーがシステムに書き込んだデータを根こそぎ削除することができる。最新版の「Ashampoo UnInstaller 6」は有償ソフトとなっているが、旧バージョンの「Ashampoo UnInstaller 5」は無償で提供されている。

 本ソフトはその性質上、アプリケーションのインストール時にモニタリングを行う必要がある。まず、メイン画面の[Overview]タブにある[Install]ボタンを押す。すると、インストーラーの実行ファイルを指定するためのダイアログが現れるので、インストールするアプリケーションのインストーラーのパスを指定しよう。インストール中はデスクトップ左上にモニタリング画面が現れるが、それ以外は通常の手順で処理を進めていけばよい。インストール処理が終わったら、モニタリング画面の[STOP]ボタンを押せば完了。メイン画面の[Log Files]タブにログが追加されていることを確認しよう。

アプリケーションのインストーラーのパスを指定
インストール中はデスクトップ左上にモニタリング画面が現れる
インストール処理が終わったら、モニタリング画面の[STOP]ボタンを押す
モニタリングの結果がデスクトップ右下に表示される

 なお、このモニタリング処理は、メイン画面で自動解析機能を有効化することにより、ある程度自動化することが可能。インストーラーを起動するとそれを検出し、モニタリング画面が現れる。ただし、検出に失敗することもあるので注意。モニタリング画面が現れない場合は、先ほどの手順で手動によるモニタリング処理が必要となる。

 一方、アプリケーションのアンインストール処理はメイン画面の[Instllations]タブから行う。リストビューの[Status]カラムにログファイルのアイコンが表示されていれば、“根こそぎアンインストール”が行える。そのほかにも、この画面ではアンインストールが不完全で一覧から削除できなくなったアプリケーションのエントリーだけを削除することが可能だ。

[Instllations]タブでアプリケーションのアンインストールが可能
システムメンテナンスツールが利用できる[Tools]タブ

 さらに、[Tools]タブではさまざまなシステムメンテナンスツールが利用できる。たとえば、不要なファイルを削除したり、レジストリを最適化したり、重複ファイルを検出するといったことが可能だ。

 なお、編集部にて使用したところ、「Ashampoo UnInstaller 5」のインストーラーがアラビア語になるケースが確認された。プルダウンメニューで英語を選択し、既定のボタンを押せば、英語でセットアップ処理を進めることができる。

ソフトウェア情報

「Ashampoo UnInstaller 5」
【著作権者】
Ashampoo GmbH & Co. KG
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.06.00

(樽井 秀人)