杜のAndroid研究室
第238回
Googleの手書き入力アプリ「Google手書き入力」
日本語を含む82言語のほか、絵文字も手書きで入力可能
(2015/5/1 17:22)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Googleが提供する手書き入力アプリ「Google手書き入力」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
漢字やひらがなを手書きし、認識候補から選択して入力可能
「Google手書き入力」は、手書きした文字を認識して入力できる文字入力アプリ。日本語や英語、中国語(簡体・繁体)、韓国語など、82言語に対応しており、楷書体のほか筆記体(草書体)で手書きした文字も認識可能。また、絵文字を手書きで入力することもできる。
本アプリのインストール後、アプリアイコンから初期設定画面を表示し、手順に沿って、“Google手書き入力”の有効化、言語ファイルのダウンロード、入力方法の選択を行うことで、日本語の手書き入力が可能になる。メモアプリなどを起動して文字入力を開始すると、画面下部に手書き入力エリアが表示され、漢字やひらがな、カタカナのほか、アルファベットや数字、記号を手書きで入力することができる。
文字を手書きすると入力エリアの上部に3つの認識候補が表示され、選択することで入力可能。ただし、ひらがなで手書きした単語を漢字などに変換する機能は備えていないため、入力したい表記のままで手書きする必要がある。また、入力エリアは自動で左側へスクロールするため、長文などを一度に手書きすることも可能だ。
入力エリア右下の[Return]ボタンをタップすれば文字の確定と改行ができるほか、その左側にある[Backspace]ボタンをタップすると、入力した文字を1文字ずつ削除することが可能。また、文字の入力中に入力エリア左下にある[<]ボタンをタップすると、手書きした線を1画ずつ消して、手書きをやり直すことができる。
なお、本アプリでは手書きした文字をローカルで認識するため、オフラインでも利用可能だが、オンライン時にはクラウド機能をONにすることで、認識精度を向上させることができる。入力エリア左下にある雲型ボタンをタップすれば、クラウド機能をONにすることが可能だ。
このほか、入力エリアの右上にあるマイク型ボタンをタップすれば、音声認識機能で音声をテキスト化して入力することが可能。
イラストを描いて絵文字を入力できるほか、外国語の手書き入力も可能
[Return]ボタンを長押しすると絵文字入力モードに切り替わり、手書きで絵文字を入力することが可能。入力エリアに簡単なイラストを描き、認識候補から選択することで、さまざまな表情やハート、星、ビールジョッキなどの豊富な絵文字を入力できる。なお、入力エリア右下にある[文字]ボタンをタップすれば、文字の手書き入力モードに戻すことが可能。
日本語以外の言語を手書き入力したいときは、入力エリア左下の地球儀型ボタンを長押しして設定画面を表示し、[入力言語]項目から入力したい言語を選択して言語ファイルをダウンロードすればよい。ダウンロード後、本アプリの入力エリア左下で地球儀型ボタンをタップすれば、入力する言語を切り替えることが可能だ。
たとえば、英語などの言語の場合、1単語ずつ手書きすることで、半角スペースを自動挿入していくことができる。また、楷書体のほか、筆記体で手書きした文字を認識することも可能。
なお前述の通り、本アプリはひらがなを漢字などに変換する機能は備えていないため、日本語をすばやく入力したい場合には不向きといえる。一方、読み方のわからない漢字や、韓国語、簡体中国語などの外国語を手書きで入力して意味を調べたいときには最適だ。入力エリア下部の[Space]ボタンを長押しすれば、他の日本語入力アプリにすばやく切り替えることができるため、「Google日本語入力」などと併用するのがおすすめだ。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Android 4.0.3以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0(15/04/15)
- Google手書き入力 - Google Play の Android アプリ
- https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.handwriting.ime