杜のVR部
第76回
無料で遊べる!VRならではの複数のミニゲームを楽しめるコンテンツ「The lab」
手と足を動かして、思わず夢中になる面白さ
2016年5月31日 12:51
HTC Viveの特徴といえば、コントローラーを手に持ち、自由に動かせること。そして最大3メートル×4メートルのルームスケールを自由に動けることだ。この2つの特徴を活かしたコンテンツは没入感の深いものとなる。第73回から3回にわたって、HTC Viveに同梱されるゲームを紹介してきたが、さらに今回は同じくらいクオリティが高く無料で配信されているコンテンツ「The Lab」を紹介しよう。
ひとつひとつが魅力的なミニゲーム
「The Lab」はHTCとともにHTC Viveを共同開発したValveの制作したVRコンテンツ。無料とはいえそのクオリティは非常に高い。
このコンテンツのコンセプトは“研究所”。舞台となるのはValveの人気ゲーム「ポータル」に登場するアパチャー・サイエンス社の研究所。研究所でさまざまなVR体験を楽しむという趣向だ。ゲームを起動すると入れるメニュー画面ならぬメニューシーンでは、VR体験機が丸いスフィアとして置いてある。
VR時代のタワーディフェンス「Longbow」
スフィアを手に取って、その中に入るようなアクションを行うと各VR体験がスタートする。ここではおすすめのミニゲームを紹介していこう。
「Longbow」は、弓矢を使い、攻めてくる敵から門を守るゲーム。敵は奥から次々襲ってくるので、手元にある弓に矢をつがえて倒していく。VRで弓を構え、狙いを定めるときに感じるのは本当に弓を構えているかのような感覚だ。矢は、しっかりと片目をつぶって狙いを定めないと当たらない。
兜や盾などの防具で身を守っている敵もいるので、その防具の隙間をうまく狙わなければならない。なかなか当たらない矢と、次々迫ってくる敵に、ついつい焦ってしまうとさらに狙いが定まらなくなる。そして、城門にいる自分の下を敵が通るときに、つい下を見下ろしながら矢をつがえた弓を下に構えている自分がいる。
こうした“まるで実際に弓を構えている”感覚が見事に再現されていること、そして動く敵に矢を射って倒していくというスポーツ的な面白さが楽しめる。
VR版弾幕シューティング「Xortex」
「Xortex」は、3D空間で敵と戦うシューティングゲーム。自分の手が戦闘機となり、敵の攻撃を手を使ってかわしながら、敵を撃墜していく。これまで二次元が多かったシューティングゲームを三次元で自由自在に動きながら楽しめる。さらにボス戦では一度に大量の敵弾が発射されるため、まさに弾幕シューティング。三次元に広がる弾幕をよけていくのは二次元の弾幕シューティングを彷彿とさせるため、どこか懐かしい気持ちになる、そんなゲームだ。
ほかにも面白い体験が詰まっている“おもちゃ箱”
「Longbow」と「Xortex」以外にも、このコンテンツにはVR体験が詰まっている。たとえば、巨大なパチンコで積みあがった荷物を崩していく「Slingshot」や、eスポーツで人気のゲーム「Dota 2」に登場するアイテム屋を体験できる「Secret Shop」、太陽系の惑星を自由に見ることのできる「Solar System」など、興味深くついつい時間を忘れて没頭してしまうゲームが揃っている。
「The Lab」は、まさに研究所という名のおもちゃ箱のようなコンテンツだ。無料で配信しているということもあり、試さない手はない。
ソフトウェア情報
- 「The Lab」
- 【メーカー】
- Valve
- 【対応OS】
- Windows 7/8.1/10
- 【対応ハードウェア】
- HTC Vive
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- -(16/04/28)
評価PCスペック(参考)
- マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-NOTE i71000SA2
- 【CPU】
- インテル Core i7-6700K プロセッサー(4コア/4.00GHz/TB時最大4.20GHz/8MBスマートキャッシュ/HT対応)
- 【メモリ】
- 16GB(8GB×2/デュアルチャネル)
- 【グラフィックボード】
- GeForce GTX 980(8GB)
- 【fps】
- 90fps