いわゆるマンデルブロ集合の図に含まれる、生物のような不思議な画像を次々と表示するソフト。シンプルな数式によって描かれる世界には、まるで微生物や何かの細胞群を顕微鏡で覗いたときのように精細で有機的な形状が存在するということを目で見て知ることができるので、子供に数学への興味をもたせたい親などにお勧め。

　最初に簡単な説明のダイアログが現れ、画像保存の最大枚数を指定できる。［開始］ボタンを押してしばらく待つと、フラクタルの美しい画像が全画面に表示され、数十秒ごとに自動で表示画像の一部分をズームアップするように全体が切り替わっていく。

　右クリックで格子線が現れて複素平面での座標を表示するほか、ホイールボタンをクリックすると一時的に配色を12通りまで変えられる。同じ画像でも配色によってまったく違う印象になるのでいろいろ試してみよう。終了は［Esc］キーだ。

　表示画像はプログラムと同じフォルダにBMP形式で自動保存され、最初に指定した枚数を超えると古いものから順に上書きされていく。気に入った画像はデスクトップの壁紙などに使うのもいいだろう。