【第407回】
本格3Dテニスゲーム「マルテニス」
練習や試合を重ねてテニス選手を育て、ストーリーモードを勝ち抜こう
(10/03/12)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、多彩なショットや選手育成を楽しめるテニスゲーム「マルテニス」を紹介しよう。
簡単な操作で本格的なプレイを楽しめるテニスゲーム
「マルテニス」は、3D描画のテニスコートでテニスのシングルス対戦を楽しむスポーツゲームだ。ゲームモードはCPUもしくは2Pプレイヤーと対戦するモードと、選手を育成しつつ大会を勝ち抜いていくストーリーモードの2種類がある。
対戦モードでは、あらかじめ用意されたキャラクターを選択してゲームを開始する。操作はカーソルキーで選手の移動、[C]キーでドライブ回転のスピンショット、[Z]キーでバックスピンのスライスショット、[X]キーでジャンプとなっている。スピンショットとスライスショットにはラケットを構える“溜め動作”があり、ボタンを押し続けてパワーを溜めている間にボールがリーチの範囲内に来ると自動でショットを打ち返すことができる。つまり、相手の打ったボールの軌道を読み、ボールを打ち返すポイントに移動してラケットを構えるだけでショットが打てるというわけだ。
また、“溜め動作”の間に再度ショットのキーを押すことで、より威力のあるショットを打つことも可能。ただし、この場合はボールの位置が悪いとショットのコントロールが乱れてしまうので、使い所が難しい。さらにスピンショットの溜め動作中に[Z]キーで山なりのロビング、スライスショットの溜め動作中に[C]キーでボールにブレーキをかけるドロップショットを打てる。これらと、ノーバウンドでボールを打ち返すボレー、スマッシュを駆使してプレイしよう。各種ショットはカーソルキーと同時押しすることで狙うコースを変えられるので、うまく打ち分けて相手を揺さぶるといい。
また、サーブは3種類あり、[C]キーでトップスピンサーブ、[Z]キーでスライスサーブ、[X]キーでフラットサーブを打ち分けられる。サーブもカーソルキーと同時押しでコースを変化させられるので、ファーストサービスは厳しいコースを狙って打ち、サーブミスをしたらセカンドサービスで確実にコートに入れるという、セオリー通りのプレイをするとよいだろう。
ストーリーモードで練習や試合を重ねて選手を育成しよう
ストーリーモードは、一度でも対戦をすると勝敗に関わらず選べるようになる。このモードでは、好きな名前をつけた選手を成長させ、次々と現れる強敵と試合をして勝ち抜いていく。練習や試合によってパワー、スピード、テクニックという3タイプの経験値を獲得し、これをショットの威力、移動速度、ショットの正確さなど12項目のステータスに振り分けて選手を強化していくという流れだ。選手は髪やテニスウェア、シューズやラケットの色を自由にカスタマイズできる。
練習の方法がユニークで、1~9の数字と?からなるルーレットを回し、出た数値をポイントとしてパワー、スピード、テクニックのゲージに振り分けていく。ある程度ゲージが溜まったら“精算”することで、ポイントが経験値に変換される仕組みだ。
ただし、各ゲージの上限は10までで、振り分けたポイントの合計が10以上となると“BURST”となり、ポイントが没収されてしまう。一方、10ぴったりになると“ボーナス経験値”を得られる。このボーナス経験値は好きなときにほかの経験値へ振り分けることが可能で、強い選手を作るにはボーナスを狙っていく必要がある。練習を行うと日数が進んでいくため無限に続けることはできないので、効率よく経験値を稼いでいきたいところだ。
獲得した経験値は、12項目のステータスをアップさせるために使うのだが、各ステータスはそれぞれ、アップさせるために消費する経験値のタイプや数が異なる。パワーとスピード、パワーとテクニックなど、複数の経験値を消費する項目もあり、たとえばボールを打てる範囲を広げるにはスピードの経験値が1、テクニックの経験値が4必要だ。さらにステータス値が80を越えると消費量が増加するので、各ステータスを平均的にアップさせるのが理想だ。
ただし経験値は練習の結果で獲得できるタイプが偏りがちになるので、実際の育成方針は必ずしもバランス型とはならない。極端な個性をもつ選手が出来上がるケースも多く、それも楽しみの1つだ。
また、練習により一定の日数を進めていくと試合が開催される。ボーナス経験値は試合で勝った場合も獲得でき、さらに試合に勝つと現在溜め込んでいるボーナス経験値が倍増する。ただし、一度でも負けてしまうとボーナス経験値はゼロになってしまうので、いつボーナス経験値をステータスに振り分けるかの見極めが重要だ。こうしてストーリーモードで育成した選手は、対戦モードで使うことも可能。個性的な選手を作って対戦を楽しんでみるのもいいだろう。
最初は3Dの感覚に慣れずにボールの間合いを読み違えて空振りすることもあるが、数試合プレイすればショットが安定してきて、ラリーを楽しめるようになるだろう。難易度は5段階あるので、一番簡単な設定でプレイすればストレスなく操作を覚えていける。ゲーム内容はかなり本格的なので、ある程度テニスの戦術を知っていたほうがより楽しめるはず。テニスについて調べてからプレイしてみると、ただ打ち合うよりもっと楽しめるだろう。テニスの奥深さを学びつつ遊んでみてはいかがだろうか。
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- わたる 氏
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