週末ゲーム

ハイスピードシューティングゲーム「Self Destruct」

敵弾吸収でパワーアップ! 驚きのスクロールスピードを体感せよ

(10/03/19)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、ハイスコアを目指す超高速スクロールシューティングゲーム「Self Destruct」を紹介しよう。

驚異的なスピードで敵と敵弾が飛び交う

敵編隊を破壊しながら進む高速シューティングゲーム敵編隊を破壊しながら進む高速シューティングゲーム

敵を倒すと出るアイテムでSHIELDの回復などが行える敵を倒すと出るアイテムでSHIELDの回復などが行える

 「Self Destruct」は、次々と現れる敵の編隊を破壊していくスコアアタック型の縦スクロールシューティングゲーム。敵も敵弾もアッという間に迫ってくるスリリングな超高速スクロールが特徴なほか、アイテムによるシールド回復やパワーアップ、プレイの度に変化する敵配置といったゲームに奥深さをもたせる要素が満載で、何度もプレイしたくなる中毒性をもっている。

 ゲームは全1面で、敵の編隊を250編隊破壊またはやり過ごすとゲームクリア。到達した編隊数は画面左下で確認可能だ。また、敵や敵弾に触れると“SHIELD”ゲージが大幅に減り、ゼロになるとゲームオーバー。コンティニューはなく、最初からの再プレイとなる。

 操作は、カーソルキーで自機の移動、[Z]キーでショット、[X]キーで敵弾を防ぐバリア、[C]キーでボムとなる。バリアはキーを押している間は展開し続けられるが、バリアを展開していると少しずつSHIELDゲージが減っていってしまう。また、ショットの威力やSHIELDの残量などには、敵を倒すとランダムに出現するアイテムが大きく関わってくる。

 青いアイテムを取るとSHIELDが回復するほか、赤いアイテムを取るとショットの威力を示す“POWER”ゲージのレベルが1つ上がる。レベルは最大で4まで上がるが、POWERゲージはショットを撃つごとに少しずつ減っていく。ボムは1つだけもつことができ、使用すると画面右の“NUKE”欄が使用不可を表す“DISABLED”になる。黄色いアイテムを取ると再び使用可能になる仕組みだ。

 さらに、緑のアイテムを取るとSHIELD全回復、POWER最大、ボム利用可能とすべてが最高の状態になる。登場したら逃さず取っておきたい。

攻略のポイントは青い敵弾にあり!

青い敵弾をバリアで防ぐとショットが強化される青い敵弾をバリアで防ぐとショットが強化される

赤い敵弾はバリアでは防げないのでしっかり避けよう赤い敵弾はバリアでは防げないのでしっかり避けよう

 本作で最大のポイントは敵弾への対処だ。敵弾には青と赤の2種類があり、バリアで防げるのは青い弾のみ。そして重要なのが、青の敵弾はバリアで防ぐとPOWERゲージがアップすること。敵弾を3発もバリアで受ければレベルが1つアップするくらいゲージが溜まる。つまり、赤い敵弾を避けつつ青い敵弾をうまくバリアで防いでいけば、アイテムに頼らなくてもショットの威力が高く、攻撃範囲の広い高レベル状態を維持できるワケだ。とくにレベル4は、画面上の敵を簡単に一掃できるほど威力、範囲ともに強力。積極的に青い敵弾を防いでいくのがベストといえる。

 しかし、バリアを展開するとSHIELDゲージが徐々に減ってしまうため、敵弾を防ぐだけではなく、青いアイテムでSHIELDをこまめに回復することも大切だ。ゲームクリア、そして高いスコアを獲得するためには、POWERとSHIELDのゲージを維持しつつ、敵を確実に撃破する戦略とテクニックが求められる。敵の配置は一部を除いてプレイする度に変化するため、敵の位置と敵弾の動きを覚えるプレイが通用しないのが難しくも面白いところだ。

 驚くほど高速なスクロールとPOWERレベル4の強力なショットによって、スピード感と爽快感あふれる作品に仕上がっているが、難点は操作がキーボードにしか対応していないこと。シビアな操作が求められるゲームにも関わらずゲームパッドには非対応なのだ。もしゲームパッドでプレイしたい場合は、ゲームパッドにキー操作を割り当てられるフリーソフト「JoyAdapter」などを利用しよう。

レベル4のショットは敵を簡単に一掃できるほど強力だレベル4のショットは敵を簡単に一掃できるほど強力だ

中盤以降は敵弾で画面が埋まるほど攻撃が激しくなる中盤以降は敵弾で画面が埋まるほど攻撃が激しくなる

 ワンプレイはわずか数分と短いものの、ちょっと油断するとアッという間にゲームオーバーになってしまう高めの難易度と、ショットの気持ちよさにより何度も遊びたくなる魅力をもっている。80年代のゲームを彷彿とさせる電子音のBGMも心地よく、曲がループするまでミスしないぞ、と思わせるのも魅力の1つ。ハイスコアの追求が好きな人なら、グッとくること間違いなしの1本だ。

【著作権者】
Terry Cavanagh 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows XP/7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-
【ファイルサイズ】
2.33MB

(芹澤 正芳)