マルわかり!Windows 10 Mobileガイド

第36回

PCと連携したToDo管理をiPhoneやWindows 10 Mobileなど、さまざまなデバイスで行いたい

家族とも共有できる「Wunderlist」アプリがおすすめ

 Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。

クロスプラットフォーム対応でPCでもスマホでも管理可能

 Windows 10 Mobileで完結させず、PCや他のスマートフォンデバイスでも同一のToDo管理を望むのであれば、「Wunderlist」をおすすめしたい。iOS/Android/Windows 10/Windows 10 Mobileとクロスプラットフォーム対応のToDoアプリだ。Microsoftが開発元の6 Wunderkinderを2015年6月に買収したため、最終的にはMicrosoftのサービスに組み込まれると思われるが、企業向けとなる有料版は現在も継続中である。

“Windows ストア”からWindows 10 Mobile用の「Wunderlist」アプリをダウンロードできる
「Wunderlist」はMicrosoftアカウントのほか、FacebookやGoogleのアカウントでもサインインできる。「Wunderlist」専用のアカウントを作成することも可能だ

 筆者が「Wunderlist」をおすすめする理由の1つが、友人や家族とToDoリストを簡単に共有できる点だ。例えば買い物リストを家族で共有している場合、誰かがリスト上の商品を買って項目をチェックすれば、全員のリストが更新されるため、商品をダブって購入してしまうような失敗はなくなる。

 また、ToDoは日、週、月、年単位で繰り返すことができるため、筆者は日々の原稿締め切りを「Wunderlist」で管理してきた。リマインダーで当日の締め切りを知らせる機能や、指定した締め切りを過ぎると項目が赤く表示される(OSによって挙動は若干異なる)ので、大まかなタスク管理としても使用できる。

Windows 10 Mobile上の「Wunderlist」。“個人”のカテゴリーにあるのは非共有のToDo。“生活”は家人と共有設定しているToDoだ
日々繰り返すタスクや定期的なタスクを登録しておけば、うっかりミスを防いでくれる
各項目(タスク)に対しては、割当先や期限、リマインダーの有無を設定できる。また、関連するタスクの作成やメモの追加も可能だ

 冒頭で述べたように「Wunderlist」はクロスプラットフォームで動作するため、自宅や職場ではPC、外出先ではスマートフォンといったように、同じToDoを異なるデバイス間で管理できるのは実に便利だ。筆者はiPhoneとWindows 10 Mobileデバイスの2台持ちで出歩いているが、一方のバッテリーが足りない場合は、もう一方のスマートフォンを使うようにしている。

こちらはPC版の「Wunderlist」。UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリのため、操作感覚はWindows 10 Mobileと大差はない
iOS版の「Wunderlist」。項目の並び替えなどUIデザインは少々異なるが、基本的な機能は同じだ

 なお、「Wunderlist」で作成した期限付きタスクはiCalendar形式でフィードを配信しているため、アカウント設定で確認できるURLをカレンダーアプリもしくはサービスに登録すれば、日々のスケジュールと一緒にToDoも確認できる。

「Wunderlist」のアカウント設定下部にある「カレンダーフィード」のURLを、任意のカレンダーサービスもしくはアプリで購読する
こちらはGoogleカレンダーで「Wunderlist」のカレンダーフィードを購読した例。画面では緑色で表示されている

 とかくWindows 10 Mobileはアプリ不足が話題に上がるが、探せば日常レベルで使用できるアプリも見つかるものだ。ちなみに有料版の場合は、共有リストのメンバーに無制限にタスクの割り当て(無償版では25まで)、ファイルの無制限添付(無償版は5MBまで)、すべての背景画像(無償版は20まで)、サブタスクの無限追加(無償版は25まで)が可能になる。ただし、筆者は1年以上「Wunderlist」を家人および自身のタスク管理に使っているが、無償版で困るような場面にはまだ遭遇していない。

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