マルわかり!Windows 10 Mobileガイド

第55回

Windows 10 Mobileのアプリは手動でアップデート?

場合によっては手動操作が1番早い

 Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。

OSバージョンによって動作が異なる?

 UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリのダウンロードや更新を行う「ストア」の動作は不明確な部分が多い。例えば設定には[Wi-Fi接続時にアプリを自動的に更新する]という設定項目があるものの、必ずしも最速でダウンロードされる訳ではない。筆者が検証した限りでは、一方のWindows 10 Mobileデバイスにアプリの最新版が配信されるものの、もう一方のWindows 10 Mobileデバイスには配信されないというケースが散見される。

 筆者はこれまで、Windows 10 Mobile バージョン1511、同バージョン1607、Windows 10 Mobile Insider Previewの動作検証を行ってきた。バージョン1511/1607を搭載したデバイスは、バッテリー節約機能が適切に動作し、新アプリの検出やダウンロードが行われるものの、同Insider Preview搭載デバイスは手動更新が必要になるケースが多い。

 これらはOSもさることながら、「ストア」のバージョンも関係しているのだろう。本稿を執筆している2016年9月中旬時点で、Windows 10 Mobile バージョン1511上のストアは最も古い。これはOSのバージョンが低いからだと推測される。だが、Insider Preview ビルド14915より古いはずのバージョン1607には、ビルド14915より新しい「ストア」が配信されている。もちろん取得ミスが起きていないか、すべで手動更新を行った結果だ。

Windows 10 Mobile バージョン1511上の「ストア」。バージョンは11602.1.34.0
Windows 10 Mobile バージョン1607上の「ストア」。バージョンは11608.1001.29.0
Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド14915の「ストア」。バージョンは11607.1001.51.0

 MSDNなど技術資料を探してみたが、ストアのアプリ配信・更新システムに関する説明を見つけられなかったため、筆者はこれらの現象が起きる理由を解説できない。だが、Windows 10 Mobileを使い続けてきた経験から、UWPアプリの更新は手動で実行するのが確実と明言できる。

「アプリ」を起動し、[ハンバーガー]ボタン→[ダウンロードと更新]の順にタップする
[更新プログラムのチェック]ボタンをタップして、アプリの情報更新を実行。更新プログラムを検出したら、[すべて更新]をタップする
こちらはWindows 10 Mobile Insider Preview上の「ストア」。同バージョン1607以降は、“最近のアクティビティ”というカテゴリーが設けられて、過去の更新履歴を確認できる

 なお、本稿の主題とは異なるが、各デバイスの「ストア」を眺めていたところ、「ライブタイル」の[Wi-Fiに接続されているときのみタイルを更新する]のスイッチがオフになっているデバイスが見つかった。項目名どおり、MVNO通信時にライブタイルが稼働すると、無駄な通信量増加や過度なバッテリー消費につながるため、スイッチをオンに切り換えることをおすすめする。

「アプリ」を起動し、[ハンバーガー]ボタン→[設定]の順にタップ。[ライブタイル]の[Wi-Fiに接続されているときのみタイルを更新する]をタップして、スイッチをオンにする

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