いまさら聞けないWindows 10のTips

第125回

古いアプリのフォントもくっきりキレイに! スケーリングを調整する

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれませんが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在します。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介します。

高解像度のディスプレイで古いアプリをきれいに表示する方法

 サーバーや通信機器の管理用に使っているターミナルソフトなど、とっくに開発が終わっているのにどうしても手放せない古いアプリってありませんか?

 そんなアプリで気になるのが表示の粗さです。最近では、4Kなど、高解像度のディスプレイで倍率を125%や150%にして使っている人が多くなってきましたが、こういった高DPIの環境では、フォントが小さくなってしまったり、拡大されたフォントが滲んだように表示され、見にくくなることがあります。

高DPI環境では、古いアプリのフォントが小さくなったり、滲んだように表示されることがある
変更したいプログラムのプロパティを表示し、[互換性]タブで[高いDPIスケールの動作を上書きします。拡大縮小の実行元:]にチェックを付け、[システム(拡張)]を選択する

 しかし、Creators Update以降のWindows 10なら、そんな悩みも解消されます。互換性の設定にあるスケーリングを[システム(拡張)]にすることで、フォントを大きく拡大しつつ、きれいに表示できるようになりました。

 ニッチな機能ですが、今まで困っていた人も多く、ひそかにCreators Updateのベスト機能ではないかと個人的には思っています。同じような悩みを抱えている人は、ぜひ試してみてください。

フォントを大きく拡大しつつ、滲みのないきれいな状態で表示できるようになった