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Creators UpdateにアップデートしたらWindows 10のプライバシー設定を見直そう!
アップデートで設定がリセットされる!?
2017年8月14日 06:15
「Windows 10」を使わない理由として、互換性問題と並びよく挙げられるのが、プライバシーの問題です。“Windows 10では、さまざまなプライバシー情報がユーザーの知らないうちにMicrosoftへ送られている”などとまことしやかに囁かれ、多くの防止ツールが有志で開発されています。
確かに、さまざまな統計情報が送られているのは事実です。しかし、それは基本的にユーザーの利便性向上に役立てるために収集されているものです。たとえば、不具合に関する情報は、OSの安定性を向上させるために欠かせません。ユーザーがどのようにOSを利用しているのかという統計情報は、ユーザーインターフェイスの改善や、機能存廃の判断に活かされるでしょう。また、“コンビニ”や“ガソリンスタンド”を検索する時は、位置情報を加味した結果が出る方が便利ではないでしょうか。
とはいえ、息抜きで出かけた旅行先で地元の工務店の広告を見せられたり、家族に内緒で買い物をしたら広告が関連製品だらけになったりするのは、今自分がどこにいて、何を買っているのかがすべて見透かされているようでキモチワルイのも確かです(実際に不都合が生じることもあるでしょう!)。収集されたデータが機能改善以外の用途で使われるのではないかという疑いを拭えないユーザーもいるでしょう。
「Creators Update」ではセットアップ時のプライバシー設定がわかりやすく
そこで、「Windows 10 Creators Update」ではセットアップする際のプライバシー設定を改善。どんな情報が収集され、無効化するとどのような影響が出るのかがわかりやすく表示されるようになりました。
新規インストールの際はインストーラーで設定することになりますが、この画面も「Windows 10 Anniversary Update」と比べて改善されています。
アップデート前に無効化した設定も初期状態で有効化された状態で表示されるので注意
なお、「Creators Update」へのアップデート前に無効化したプライバシー設定も、「Creators Update」の新しいプライバシー設定画面には反映されず、初期状態で有効化された状態で表示されます(“コルタナ”の設定は除く)。[承諾する]ボタンを押す前に、かならず設定を確認しましょう。
そのほかにも、「設定」アプリの[プライバシー]-[全般]セクションでは、特に需要の高い
- アプリによる広告識別子の利用(より興味のある広告を表示するために使われる)
- Webサイトによる言語リストへのアクセス(地域に適したコンテンツを表示するために使われる)
- Windows 追跡アプリの起動(スタート画面と検索結果の質を向上させるために利用される)
という3つオプションを1カ所でON/OFFできるようになっています。インストールの際によく画面の説明を読んでなかった場合や、どう設定したか忘れてしまった場合は、ここの設定を再度確認し置くとよいでしょう。