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【第1回】
条件分岐は、すべての動作の基本だゲームを作ってみたいと思ったことはありませんか?
(04/06/24)
ゲームを作ってみたいと思ったことはありませんか?すばらしいゲームに感動したとき、イマイチなゲームで腹が立ったとき、状況や心理は違っても『自分でゲームを作ってみたい』と考えたことがある人は多いと思う。だが実際には、何をどうしたらゲームを作ることができるか分からず、あきらめてしまう場合も多いのではないだろうか。ゲームを作るには、まずはその仕組みを知ることが必要だ。そこでこの連載では、RPG、アクション、シューティング、アドベンチャーなどなど、どんな種類のゲームでも基本となる仕組みを、3回に分けて説明していく。この仕組みをおぼえて、ゲームを作るためのはじめの一歩を踏みだそう。
ゲーム作りの救世主、“ツクール”シリーズゲームを作ろうとしたときに、まずぶつかる大きなカベが、プログラムの知識だ。このゲームを作る前の段階で挫折してしまう人たちも多いことだろう。
たとえば“RPGツクール”では、マウスクリックでマップに木や建物を配置したり、ダブルクリックでモンスターとの戦闘イベントを作ったりと、あらかじめ用意されているキャラや背景、BGMや効果音などを組み合わせていくだけで、カンタンにゲームが作れる。
この連載では、“ツクール”シリーズの最新作である「RPGツクールXP」を例に使用して、実際にゲームがどんな仕組みで動作するのかを見ていくことにするぞ。「RPGツクールXP」は体験版の配布が開始されているので、実際に触りながら記事を読んでもらうことをオススメする。
□RPGツクールXP(体験版のダウンロードページ)
条件分岐は、すべての動作の基本ださて前置きが長くなってしまったが、そろそろ今回のお題である“条件分岐”について説明していこう。
条件分岐は、ゲームだけでなく、日常生活でも普段から行っている動作の1つだ。たとえば、友だちがキミに『ジュースをあげるかわりに頼みを聞いてほしい』と言ったとする。ここで、キミが『はい』と答えればジュースがもらえるが、『いいえ』と言うとジュースはもらえない。
つまり、ジュースがもらえるかもらえないかは、キミの返答が条件となり、結果が2とおりに分岐しているわけだ。このように、何らかの条件によって動作を分岐させることを、条件分岐と呼ぶ。 これを、RPGの例として置き換えてみると、『困っている村人がいて、頼みゴトを聞くとアイテムをくれる』という感じだろうか。今まで遊んだゲームを思い返してみると、このようなシチュエーションの積み重ねでお話しが進行していたことに、きっと気づくはず。この条件分岐という仕組みが分かれば、ゲーム制作の“イロハ”の“イ”はマスターしたも同然だ。
主人公の選択によって分岐するイベントを作ってみようそれでは、先ほど例に挙げたような村人との会話を、実際に「RPGツクールXP」で作ってみよう。大まかな流れは、こうだ。
草原の上に立っている村人に話しかけると、村人が『ポーションを差し上げますので、私の頼みを聞いていただけませんか?』と答える。そこで『はい』と返事をすればポーションが手に入り、『いいえ』ならばポーションは手に入らない。
なおこの連載では、体験版を使った場合の手順で紹介しているぞ。
制作の流れ
次回予告ということで、第1回は終了。条件分岐については理解してもらえたかな? さて、今回試作したゲームをテストプレイしていると、ちょっと困った点に気づくはず。次回はその問題点を解消できる“フラグ”について説明するぞ。お楽しみに!
□RPGツクールXP(製品の紹介ページ) (文:矢野 厚 イラスト:AQUATIC Design) |
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