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入門者向け「Delphi」「C++Builder」の有償販売が終了、無期限の無償版として公開

収益が1,000米ドルを超えなければ、5人以下の企業・組織のユーザーも利用できる

「Delphi 10.1 Berlin Starter Edition」および「C++Builder 10.1 Berlin Starter Edition」を無期限の無償版として公開(同社リリースより引用)

 エンバカデロ・テクノロジーズ社は27日、入門者向けに提供している統合開発環境「Delphi 10.1 Berlin Starter Edition」および「C++Builder 10.1 Berlin Starter Edition」の有償販売を終了し、無期限の無償版として公開したことを明らかにした。従来はそれぞれ38,000円(税別)で販売されていた。

 「Delphi」「C++Builder」は、Delphi(Object Pascal)言語やC/C++言語を利用してアプリケーションを開発できる統合開発環境。ビジュアルデザイナーやビジュアルコンポーネント、高機能なコードエディター、業界最高水準の高速コンパイラーなどを利用して生産性の高い開発を行うことができる。

 今回無償化された“Starter Edition”は、趣味や学習を目的とした入門者向けのエディション。収益が1,000米ドルを超えない範囲であれば、5人以下の企業・組織のユーザーも利用できる。先日開催されたオンラインセミナー“Delphi Boot Camp”“C++ Boot Camp”に合わせ期間限定で“Starter Edition”の無償配布を行ったところ大きな反響を呼んだことから、今回無償での提供に踏み切ったという。

 同社のセールスコンサルタントを務める相蘇 和貴氏は今回の発表にあたり、本誌へ以下のようなコメントを寄せている。

Delphi / C++Builder Starter Editionは、視覚的にUIを設計できて、簡単なプログラミングでWindowsアプリを作ることができて、それでいて無料で使える開発環境です。これからプログラミングを学んでみたい方、無料でプログラミングしたいオープンソース志向の方、簡単にアプリ開発したい方にぴったりです。難しそうに思えるアプリ開発が、実は簡単に素早く行えるということをなるべく多くの方々にDelphi/ C++Builderを通じて知っていただきたいと思います。そして、有償ではありますが、上位版をご利用いただくことで同一のプログラミングソースとUI設計でiOS/Androidの同時クロスプラットフォーム開発もできるようになります。プログラミングにご興味を持っていただけましたら、さらなるステップアップとしてトライしてみてください。