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無償版も引き続き提供 ~エンバカデロ、「RAD Studio 10.2 Tokyo」の一般販売を開始

「LLVM」ベースのLinuxコンパイラーを搭載

「Delphi 10.2 Tokyo Starter Edition」

 エンバカデロ・テクノロジーズ社は28日、統合開発環境「RAD Studio」の最新版「RAD Studio 10.2 Tokyo」の一般販売を開始した。入門者向けの無償版「Delphi 10.2 Tokyo Starter Edition」と「C++Builder 10.2 Starter Edition」も引き続き提供されており、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「RAD Studio」は、Windows、Linux、macOS、iOS、Androidをターゲットとしたネイティブ開発をサポートしたマルチプラットフォーム対応の統合開発環境。「Windows 10 Desktop Bridge」を統合しており、既存のWindowsアプリケーションをWindows 10ストアアプリへ移植することもできる。

 最新版の「RAD Studio 10.2 Tokyo」では「LLVM」ベースのLinuxコンパイラーが搭載され、Linuxプラットフォーム向けのサーバーサイドアプリケーションが初めて構築可能になった(Enterpriseエディション以上)。また、モバイルとバックエンドシステムの接続をサポートする中間サーバー「RAD Server」が強化され、複数の独立したテナントをサポート。そのほかにも、Windowsアプリケーションやマルチデバイスアプリケーションの開発機能が強化されているという。

 「RAD Studio 10.2 Tokyo」の価格は、保守1年付きの“Professional”エディションの通常版で321,000円(税抜き)など。「Delphi」および「C++Builder」の“Starter Edition”は趣味や学習を目的とした入門者向けの無償エディションで、収益が1,000米ドルを超えない範囲であれば、5人以下の企業・組織のユーザーも利用できる。