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「Google Chrome 58」は“Indexed DB 2.0”をサポート ~ベータ版が公開中

Android版では“プログレッシブウェブアプリ”で完全フルスクリーンが可能に

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Google Inc.は21日(現地時間、以下同)、公式ブログ“Chromium Blog”で、16日付でリリースした「Google Chrome 58」のベータ版へ導入された新機能や機能改善を明らかにした。「Google Chrome 58」の目玉は、“Indexed Database API 2.0(Indexed DB 2.0)”への対応だ。

 “Indexed DB”は大規模なデータセットをローカルへ保存するためのWeb標準APIで、Webアプリケーションをオフラインで動作させる場合などに利用される。その次世代版である“Indexed DB 2.0”では、既存のオブジェクトストアとインデックスの名前の変更がサポートされ、スキーマの管理がより柔軟に行えるようになった。そのほかにもバイナリデータ型をインデックス付きキーとして扱えるようになった(バイナリキー)ほか、APIも拡充されている。

 また、“iframe”のナビゲーションが改善された。広告のようなサードパーティ製コンテンツは、“iframe”要素に“sandobox”属性を付け、トップレベルのページへ悪影響を及ぼさないように読み込むのが望ましいが、標準的な広告のようにクリックすることでトップレベルのページを遷移させたい場合はある。そこで「Google Chrome 58」では、自動的なリダイレクトといった迷惑な振る舞いは抑えながら、ユーザーによる操作が行われたときはトップレベルのページをナビゲートする新しいサンドボックスキーワード“allow-top-by-user-activate”がサポートされる。

 そのほかにも、Android版でサポートが始まった“プログレッシブウェブアプリ(PWA)”で没入型のフルスクリーンがサポートされた。PWAでは、一般のAndroidアプリのようにアドレスバーを表示しないモード(スタンドアロンモード)がすでにサポートされているが、それをさらに推し進め、ゲームアプリによくみられるような、Androidのシステムバーまで覆ったフルスクリーンモードがサポートされた。

“プログレッシブウェブアプリ”を通常機能(左)、スタンドアロンモードで起動(中央)、フルスクリーンモードで起動(右)(同社ブログより引用)