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「Google Chrome 57」ベータ版が公開、“CSS Grid Layout”をサポート
Android版では“プログレッシブWebアプリ”のOS統合や“Media Session API”対応も
2017年2月6日 11:52
米Google Inc.は2日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v57.0.2987.21を公開した。「Google Chrome 57」のベータ版では“CSS Grid Layout”がサポートされた。また、Android版では“プログレッシブWebアプリ”がより密接にOSへ統合されるほか、“Media Session API”がサポートされる。
“CSS Grid Layout(display: grid;)”を利用すると、要素のエリアを格子状に区切って管理し、行・列を指定して子要素を整列させることが可能。テーブル(table)要素を利用したレイアウトに似ているが、HTMLタグではなくCSSでレイアウトを制御できるためより柔軟で、レスポンシブデザインとも相性がよい。
一方、Android版「Google Chrome」では“プログレッシブWebアプリ(Progressive Web Apps)”がネイティブアプリのようにホーム画面へ追加できるようになるほか、他のアプリからのインテントを受け取れるようになる。
“プログレッシブWebアプリ”は、先進的なWeb標準APIを組み合わせてネイティブアプリ並みの機能と使い勝手を実現したWebアプリを指す。しかし、いかにネイティブアプリに近いとはいえ、あくまでもWebアプリにすぎない。そのため、ネイティブアプリのようにOSへインストールしてホーム画面に置いたり、他のネイティブアプリと連携させるといったことが困難であった。「Google Chrome 57」ではこの状況が改善され、“プログレッシブWebアプリ”をあたかもネイティブアプリのように扱えるようになる。
一方“Media Session API”は、モバイル端末のロック画面や通知画面に表示されるメディアコントロールへのアクセスを提供する。このAPIを利用すれば、開発者はWebアプリで再生しているメディアの情報をロック画面に表示したり、ロック画面のメディアコントロールでWebアプリのメディアを制御する機能を実装できるようになるだろう。
そのほかにも、「Google Chrome 57」ではプラグインを管理する“chrome://plugins/”画面がサポートされなくなる。「Google Chrome」はNPAPIプラグインの排除を進めており、“chrome://plugins/”画面の廃止はその締めくくりともいえる。
ソフトウェア情報
- 「Google Chrome」Windows向けベータ版
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 57.0.2987.21(17/02/02)
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