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「Google Chrome 56」が正式版に。HTML5デフォルト化がすべてのユーザーを対象に開始

安全でないログインページへの警告、“Web Bluetooth”API、“WebVR API”なども

「Google Chrome」v56.0.2924.76
安全でないログインページへの警告

 米Google Inc.は25日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新安定版v56.0.2924.76を公開した。「Google Chrome 56」では、すべてのユーザーを対象としたHTML5デフォルト化や、安全でないログインページへの警告といった新しい施策が盛り込まれている。

 「Google Chrome 56」以降、一部Webサイトでは初めて訪問した際に「Adobe Flash Player」プラグインを実行するかどうかを問うプロンプトが表示され、ユーザーが明示的に有効化する意思を表明しない限り「Flash」コンテンツが自動で読み込まれなくなる。「Flash」を実行するかどうかは、Webサイト単位でコントロール可能。

 HTML5デフォルト化の対象となるWebサイトは順次拡大され、10月にはすべてのWebサイトでHTML5がデフォルトになるという。

 また、パスワードやクレジットカード情報を扱うWebページがHTTPS接続で表示されていない場合に、アドレスバー左端に“保護されていません”という警告ラベルが表示されるようになる。GoogleはいずれHTTP接続のページすべてを“安全でない”サイトとして扱う方針で、今回の施策はその第一歩だ。

 そのほかにも、「Google Chrome 56」では新たに“Web Bluetooth”APIがサポート。CSSでは“position: sticky”がサポートされ、スクロールしても画面の上辺や下辺に留まるタイプの要素をJavaScriptなしで表現できるようになった。また、Android版ではVRデバイスとの入出力を行うための“WebVR API”が導入される。

 なお、本バージョンでは51件の脆弱性修正も行われているので注意。

 修正された脆弱性の深刻度の内訳は、同社の基準で4段階中上から2番目の“High”が7件、上から3番目の“Medium”が8件、最低の“Low”が6件など。長期間起動したままで利用している場合や、アップデートを自分で管理している場合は、最新版への更新を怠らないようにしたい。

 「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。

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