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無償波形編集ソフト「Audacity」でガイド用クリック音をスウィングさせることが可能に
標準搭載のエフェクトに“ディストーション”が追加
2017年3月22日 15:35
VSTプラグインに対応し、マルチトラックレコーダーとしても利用可能なフリーの波形編集ソフト「Audacity」の最新版v2.1.3が、17日(現地時間)に公開された。今回のアップデートでは、ガイド用のクリック音をスウィングさせることが可能になったほか、音を歪ませる“ディストーション”が追加された。また、Windows 10に正式対応している。
クリック音をスウィングさせる機能は、ガイド向けのクリック音を生成する[Click Track]から改称された[Rhythm Track]ダイアログから利用できる。新たに追加された[Swing amount]スライドバーを調節することで、クリック音の偶数個目の発音タイミングをずらして、シャッフルなどのリズムを刻ませることが可能。
また、標準搭載のエフェクトに“ディストーション”が追加された。“ディストーション”エフェクトには、従来搭載されていた“レベラー”および“Hard Limiter”の機能が統合されており、プリセット設定を選択することでオーバードライブなどを含むさまざまな歪みを加えられる。
さらに、使い勝手の面でも機能追加が行われている。たとえば、従来は再生を停止した状態以外ではエフェクトの適用などの操作が行えなかったが、最新版では一時停止状態でもすべての操作が行えるようになった。
加えて予約録音機能では、録音の終了後にプロジェクトの保存やオーディオの書き出しが可能になったほか、終了後に「Audacity」を終了させたり、Windowsをシャットダウンするオプションも追加されている。
そのほか、録音・再生位置を示す“Record/Play head”の位置を固定(ピン留め)することで、再生・録音時に波形をスクロールさせることが可能になっている。なお、Windows XPのサポートは本バージョンが最後となることがアナウンスされている。
「Audacity」は、Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在公式サイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Audacity」Windows版
- 【著作権者】
- Audacity Team
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.1.3(17/03/17)