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Lunascape社が電子書籍取次大手メディアドゥ社の子会社に ~新Webブラウザーのα版も公開

新ブラウザー「Lunascape Phoebe」はHTML5/JavaScript/Node.jsなどのWeb技術を利用

メディアドゥ社のリリースページ

 電子書籍の取次を行っている(株)メディアドゥは6日、老舗のWebブラウザー「Lunascape」を開発するLunascape(株)の全株式を取得し、子会社化したことを発表した。またLunascape(株)は同日、新Webブラウザー「Lunascape Phoebe」のアルファ版を公開している。

 メディアドゥ社は、電子書籍の流通や電子書籍ストア構築システムなどを提供している電子書籍取次の大手。これまで電子書店に必要なすべての要素を1社で担える体制を整えてきたが、Lunascape社を子会社化することでWebブラウザーによる読者の読書インフラ環境および出版コンテンツのデジタル流通をさらに推し進めることになるという。

「Lunascape Phoebe」アルファ版

 一方Lunascape社が公開した「Lunascape Phoebe」は、HTML5やJavaScript、Node.jsなどのWeb技術を利用した、まったく新たなChromiumベースのWebブラウザーとして作られている。Windows版のほかMac版も用意されており、Lunascape社によると、閲覧履歴や位置情報といったプライバシー情報の送信機能を省いた結果、読み込みが「Google Chrome」よりも5%~25%高速化されているとのこと。

 現状では、Webサイトの閲覧に必要な基本機能とWebページの画像キャプチャー機能を備えるのみのシンプルな構成だが、今後はニュースリーダー機能やプライバシーフィルター機能、広告ブロック機能が追加されていくという。さらに、電子書籍の配信機能が搭載される予定で、電子書籍の閲覧環境として最適なWebブラウザーとなることが期待される。