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「IP Messenger」でルーターを越えたユーザー自動認識が可能に

コマンドラインでメッセージの送受信や不在モードの取得・設定などが行えるように

「IP Messenger」v4.51

 老舗メッセンジャーソフト「IP Messenger」v4.50が、13日に公開された。本バージョンの主な変更点は、ルーターを超えて別ネットワーク内で起動している「IP Messenger」のユーザーを自動で認識できるようにする“メンバマスター”機能が追加されたこと。

 「IP Messenger」は、ネットワーク内のユーザーを動的にリストアップできるローカルネットワーク向けのメッセンジャーソフトだが、“メンバマスター”機能を利用することで別ネットワーク内のユーザーを自動認識することが可能になった。

設定ダイアログの[マスター設定]画面

 “メンバマスター”機能を利用するには、まず一方のネットワーク内のPCで「IP Messenger」を“メンバマスター”として起動しておく。“メンバマスター”は、設定ダイアログの[マスター設定]画面で[メンバマスターになる]オプションを選択することで設定可能。

 もう一方のネットワークの「IP Messenger」では、[マスター設定]画面の[メンバマスターを利用する]オプションを選択し、“メンバマスター”として「IP Messenger」を起動しているPCのIPアドレスを指定する。一方のネットワークで“メンバマスター”が起動しており、他方のネットワークで1台以上のPCが[メンバマスターを利用する]オプションを設定していれば、双方の「IP Messenger」のユーザーを自動で認識できるようになる仕組み。

 そのほか、コマンドライン専用の実行ファイル“ipcmd.exe”が同梱され、コマンドラインでメッセージの送受信や不在モードの取得・設定、ユーザーリストの取得等が行えるようになった。さらに、メッセージの送受信などに利用する電子署名にSHA-256を利用できるようなったほか、ファイル転送が高速化されている。

 また、ログビューワー機能で表示したログから添付ファイルを直接開くことが可能になったほか、実験中の機能としてスクリーンセーバーの起動と連動してステータスを“離席中”に変更するオプションが追加されている。

 「IP Messenger」は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2003/2008/2012/2016などに対応するフリーソフトで、現在不具合を修正したv4.51が作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「IP Messenger」
【著作権者】
白水 啓章 氏、(株)朝日ネット
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2003/2008/2012/2016
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.51(17/06/13)