ニュース

Microsoft、「Fall Creators Update」におけるマップコントロールの改善を発表

マップに3Dオブジェクトを配置したり、独自のスタイルを適用するのが容易に

Microsoft、「Fall Creators Update」におけるマップコントロールの改善を発表 建物の3Dモデル(同社ブログより引用、以下同)
建物の3Dモデル(同社ブログより引用、以下同)

 米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、公式ブログ“Building Apps for Windows”で、「Windows 10 Fall Creators Update」のマップコントロールに導入される新しい機能を発表した。

 「Windows 10 Fall Creators Update」では以前のビルドで表示されなくなっていた建物の3Dモデルを復活させ、改良と拡充を進めたほか、“Windows.UI.Xaml.Controls.Maps”名前空間に“MapElement3D”、“MapElementsLayer”、“MapStyleSheetEntry”、“MapStyleSheetEntryState”といった新しいクラスが追加されている。

 “MapElement3D”はマップへ簡単に3Dオブジェクトをインポートしてオーバーレイ表示するためのクラスだ。たとえば、登山ルートへアバターを置いて現在位置を示したり、街で車を走らせたり、地図に雨雲や雷雲のオブジェクトを配置した天気予報図を作成したりといった工夫が可能となる。“MapElementsLayer”クラスはマップ要素のコレクション(複数をまとめたもの)で、データをバインド(紐づけ)したり、他のマップ要素と独立して操作できる。

Microsoft、「Fall Creators Update」におけるマップコントロールの改善を発表 “MapElement3D”の活用例
Microsoft、「Fall Creators Update」におけるマップコントロールの改善を発表 “MapElement3D”の活用例
“MapElement3D”の活用例

 “MapStyleSheetEntry”クラスと“MapStyleSheetEntryState”クラスは、マップの見た目をカスタマイズする“MapStylesheet API”を拡張したもので、デフォルトスタイルのエントリや状態を取得し、それを独自のスタイルで上書きすることが可能。追加した素材に既存のスタイルを適用してマップになじませたり、カーソルホバーや選択といった状態に応じてカスタムスタイルを適用するのが容易になる。

Microsoft、「Fall Creators Update」におけるマップコントロールの改善を発表 “PlaceInfo API”
“PlaceInfo API”

 そのほかにも、指定した位置の詳細情報をポップアップ表示する“PlaceInfo API”などが追加されている。