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「Creators Update」に搭載の最新版「マップ」アプリはパーソナライズ機能が充実
インクで手書き、コレクションで場所を管理。3Dビューやダークテーマにも注目
2017年5月9日 15:14
米Microsoft Corporationは5日(現地時間)、公式ブログ“Windows Experience Blog”で、最新版「Windows マップ」アプリの機能を明らかにした。この最新版「マップ」アプリは、「Windows 10 Creators Update」の一部として提供されており、PCやスマートフォンだけでなく、XboxやHoloLensなどのWindows 10デバイスでも利用できる。
「Windows マップ」は、Windows 10に標準搭載されている地図アプリ。地図データは“Bing マップ”と“Here”をベースとしている。“Google マップ”に比べて機能が貧弱なイメージが強いが、「Windows 10 Creators Update」ではプラットフォームの改善が図られており、以前よりも機能が向上している。
たとえば、“道”モードの3Dビューは山の起伏などをダイナミックに表現可能。マウス、キーボード、タッチ、“Surface Dial”、ナレーターによる入力をサポートするほか、渋滞情報や交通カメラの表示、複数の経由地を設定したルート案内にも対応している。
そのほかにも、OSの設定に合わせて明・暗2種類のテーマを切り替えられるほか、地図データにもダークテーマが用意されている。
また、パーソナライズ機能が充実しており、地図へ自由に情報を書き込んだり、頻繁に訪れる場所や経路の情報を保存することが可能。
たとえば“航空写真”モードでも“Windows Ink”がサポートされ、地図へ手書きの注釈を追加できるようになった。ペン機能を搭載していないデバイスでもマウスでインク機能が利用できるほか、[タッチによる手書き]オプションを有効化することでタッチパネルを利用した手書きが行える。ペンでなぞったルートの距離を算出したり、ペンで始点・終点を結んでルートを検索する機能など、ユニークな機能も備えているのでぜひ試してみてほしい。
さらに、位置情報を保存してあとから参照できるようにする“コレクション”機能が追加された。「マップ」アプリにはこれまでも“お気に入り”と呼ばれる位置情報の保存機能を備えていたが、“コレクション”はそれよりも強力で、用途や目的ごとにリストを作成して位置情報を整理したり、メモを追加してなぜその場所を保存したのかを記録することができる。
そのほかにも、フィードバック機能により地図データを改善する機能を搭載。また、「マップ」コントロールをアプリに組み込む開発者向けに、ルック&フィールをカスタマイズできるようにするAPIを追加するなどの改善も施されている。
ソフトウェア情報
- 「Windows マップ」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10、Windows 10 Mobile
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 5.1703.762.0