NEWS(10/06/22 14:55)

Opera、フォントに関する極めて深刻な脆弱性などを修正した「Opera」v10.54を公開

深刻度が“extremely severe”に分類される脆弱性2件を含む5件の脆弱性を修正

 ノルウェーのOpera Software ASAは21日(現地時間)、メールソフトなどの機能を備えた統合型Webブラウザー「Opera」の最新版v10.54を公開した。最新版の主な変更点は、同社の評価で深刻度が“extremely severe”に分類される極めて深刻な脆弱性2件を含む、5件の脆弱性が修正されたこと。

 “extremely severe”に分類された脆弱性のうち1件は、Windowsのカーネルモードドライバーに起因する脆弱性“MS10-032”に関するもので、「Opera」上で特殊な細工を施された“Web Fonts”を表示した際に権限を昇格されてしまう可能性があるというもの。

 なお同脆弱性は、9日に公開されたWindowsの月例セキュリティ更新プログラムでも修正されており、同社によると更新プログラム未適用のシステム向けに対応したとのこと。また、そのほかの脆弱性の詳細は後日明らかにされるという。

 本ソフトは、Windows 2000以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vista/7で動作確認した。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

【著作権者】
Opera Software ASA
【対応OS】
Windows 2000以降(編集部にてWindows Vista/7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
10.54(10/06/21)

(長谷川 正太郎)