NEWS(10/08/27 12:09)

シマンテック、「ノートン インターネット セキュリティ 2011」の体験版を公開

パフォーマンスをさらに向上、“評価”技術を熟成させてさまざまな機能に応用する

「ノートン インターネット セキュリティ 2011」「ノートン インターネット セキュリティ 2011」

 (株)シマンテックは27日、同社製セキュリティ対策ソフト“ノートン”シリーズの最新版「ノートン インターネット セキュリティ 2011」の販売を開始した。30日間無償で試用できる体験版も用意されており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードにはメールアドレスの登録が必要。

 本バージョンでは、前バージョンで搭載された“レピュテーション(評価)”技術を熟成させるとともに、さまざまな機能に応用している。レピュテーション技術とは、ノートン製品のユーザーからソフトやファイルの信頼性に関する情報を収集・データベース化し、ソフト・ファイルの安全性確認やごく新しい脅威からの保護などに役立てるセキュリティ技術。

“評価スキャン”機能“評価スキャン”機能

 たとえば、本バージョンから搭載された“評価スキャン”機能では、既存のパターンファイルなどを利用したウイルス検知ではなく、世界的な普及率やノートンユーザーから収集された信頼度といったデータをもとにした“レピュテーション”ベースのスキャンが可能。PCの中から“あやしいファイル”をリストアップしてくれる。

 また、検索エンジンの検索結果が安全なものか診断する“セーフ ウェブ”機能にも本技術が応用されており、攻撃により改ざんが行われたりマルウェアを仕掛けられたWebサイトをいち早く見つけて警告することが可能。本バージョンからは、誤って危険なWebサイトへアクセスしてしまった場合も、閲覧を一度ブロックできるように改良されている。

 そのほか、ダウンロードしたファイルの信頼性を調査する“ダウンロードインサイト”機能では、IE/Firefoxのほか「Google Chrome」や「Opera」といったWebブラウザー、各種メッセンジャーソフト、P2Pソフトにまで対象を拡大。どの経路からダウンロードしたファイルも、もらさずに監視することができる。

“システムインサイト”機能“システムインサイト”機能

 また、システムの状態を監視する“システムインサイト”機能も強化された。たとえば、プログラムがCPUやメモリなどのリソースをどのように消費する傾向があるのかといった情報を提供したり、リソースが浪費されている場合にポップアップで通知するといったことが可能になっている。

 パフォーマンスもさらに向上しており、同社によるとPCの起動時間に与える影響を65%、ファイルコピーに与える影響を66%軽減させているという。

 「ノートン インターネット セキュリティ 2011」は、Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64に対応しており、製品版の価格は1年間利用可能なダウンロード版で6,480円(税込み)など。ウイルス対策機能のみをそなえた「ノートン アンチウイルス 2011」も、本日より販売と体験版の公開が開始されている。

「ノートン インターネット セキュリティ 2010」「ノートン アンチウイルス 2010」ともに

【著作権者】
Symantec Corporation
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
体験版
【バージョン】
18.1.0.37(10/08/27)

(柳 英俊)