NEWS(11/09/30 14:50)

「Firefox 8」ベータ版が公開、ユーザーの意思に反するアドオンの追加をブロック

正式版のリリースは11月8日を予定

「Firefox 8」v8.0b1「Firefox 8」v8.0b1

 Mozillaは30日(日本時間)、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョンとなる「Firefox 8」のベータ版を公開した。「Firefox」のベータ版では基本的に新機能の追加は行われず、正式版のリリースに向けて安定性や互換性に関わる修正のみが行われる。

“使用するアドオンの選択”画面“使用するアドオンの選択”画面

 v8では、アドオンの管理機能が強化。利用するサードパーティ製アドオンを選択できる確認画面が設けられたほか、起動時に外部のプログラムによってインストールされたアドオンを検出すると、ユーザーが自分で有効化するまでそのアドオンを無効化するように変更されている。これにより、ユーザーの意思に反してアドオンがインストールされることがなくなる。

 また、パフォーマンス面では、前バージョンに引き続きメモリ使用量が削減された。さらに、タブの復元にかかる時間を短縮して「Firefox」の起動を高速化するため、タブが選択されるまでWebページをロードしない設定が追加されている。本機能は、人気のアドオン「BarTab」の機能を一部「Firefox」の標準機能として取り込んだものだ。

 ユーザインターフェイス面では、タブのドラッグ時のアニメーションが改善された。ユーザーがタブの分離と並び替えのどちらを行っているかが、よりわかりやすくなっており、誤操作の軽減が期待できる。また、デフォルトのFaviconが変更され、WebサイトにFaviconが設定されていない場合、アイコンがないことを表す四角い点線が表示されるようになった。

タブのドラッグ時のアニメーションが改善タブのドラッグ時のアニメーションが改善

WebサイトにFaviconが設定されていない場合、アイコンがないことを表す四角い点線が表示されるようにWebサイトにFaviconが設定されていない場合、アイコンがないことを表す四角い点線が表示されるように

 また、Web開発者向けの機能として、HTML5の“menu”要素に対応した。この要素を利用すると、Webサイト独自の右クリックメニューを定義可能。そのほか、条件に合致した位置へ指定したHTML要素を挿入できる“insertAdjacentHTML()”メソッドや、WebGLのクロスドメインテクスチャにも対応した。

 なお、Android版「Firefox 8」のベータ版も公開されている。Android版ではマスターパスワードが設定可能になったほか、ホーム画面へWebサイトのショートカットを作成する機能やTwitter検索機能が追加されている。

 本ベータ版は、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在公式ダウンロードページ“次世代ブラウザ Firefox - プレビューリリース”からダウンロードできる。なお、「Firefox 8」正式版のリリースは11月8日が予定されている。

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
8.0b1(11/09/30)

(柳 英俊)