NEWS(11/10/14 15:36)
Opera、“WebGL”に対応した「Opera」v12のアルファ版を公開
Webページやユーザーインターフェイス全体をGPUを使って描画可能に
Opera Software ASAは13日、Webブラウザー「Opera」の次期バージョンv12のアルファ版にあたる「Opera Next」v12.00 alphaを公開した。最新版の主な変更点は、Webブラウザー上で3Dグラフィックスを描画するための規格“WebGL”に対応したこと。
これにより、プラグインなしで3Dグラフィックスを使ったゲームなどを「Opera」上で実行できるようになった。OperaのWebサイトには、デモとして“WebGL”を利用したアクションゲーム「Emberwind to HTML5」が用意されている。
また、Webページやユーザーインターフェイス全体をGPUのハードウェアアクセラレーションで描画できるようになった。これにより、CPUの使用率が大きく低減したほか、Webページの描画も高速化した。なお同機能は現在、OpenGLを利用して動作する仕組みなほか、一部の最新グラフィックボードとドライバーのみに対応しているが、今後DirectXへの対応や対応グラフィックボードの拡充を図っていく予定とのこと。
さらに、レンダリングエンジン“Presto”にHTML5を処理するアルゴリズム“Ragnarok”が組み込まれ、標準の文法から逸脱したページも自動で修復して描画できるようになったほか、HTMLコード内に埋め込まれたSVG画像を表示できるようになった。
そのほか、これまで“スキン”と呼ばれていたユーザーインターフェイスのデザイン変更の仕組みが、“Themas”という仕組みに変更された。“Themas”ではユーザーインターフェイスの背景などに画像を使ったデザインを、ユーザーがより簡単に作成できるようになっている。なお、従来から公開されている“スキン”も“Themas”として利用可能。
「Opera Next」は、Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできるほか、すでに「Opera Next」をインストールしている場合にはアップデート機能を使って更新することも可能。
お詫びと訂正:記事初出時、“スキン”機能が廃止されたとお伝えしましたが、“Themas”機能で従来から公開されている“スキン”の利用も可能でした。お詫びして訂正いたします。
- 【著作権者】
- Opera Software ASA
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindowsで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 12.00 alpha(11/10/13)