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無償の国産リモートデスクトップ「Brynhildr 3.5.0」、コアエンジンの刷新で15~20%の性能向上

GPUを用いず、CPU処理にこだわる

高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr」

 高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr Free」の最新版v3.5.0が、2月27日に公開された。本バージョンでは映像圧縮コーデックのコアエンジン「Vritra」が刷新。CPUの性能に依存するが、従来よりも15~20%高いパフォーマンスが期待できるという。

 新しいコアエンジン「Vritra Mk3」は、アセンブラで記述された一部エンコード処理の並列化を改善。広い範囲でこの最適化を実施したことで、速度が大きく向上した。CPU負荷は約10%上昇してしまうが、これまで最速だった「Verethragna」系に搭載されていたコアエンジン「Vajra」を超え、歴代最速となったことを思えば、容認できる範囲だろう。

 画像の処理にはGPUアクセラレーションを活用するのがトレンドだが、「Vritra Mk3」はあえてエンコード処理にGPUを用いず、CPUのみで行うことにこだわっている。GPUを搭載しない比較的非力なデバイスや、GPUを他の処理(AIなど)に使いたいケースでは、CPU描画にこだわる「Vritra Mk3」にも利点は多い。CPU負荷が大きい場合は、FPSを下げるチューニングを行うとよいだろう。

 また、「Vritra Mk3」は動画圧縮コーデックに従来通り「VP8」を採用しつつも、色の処理を「RGB32」に変更しているとのこと。その結果、これまで弱点だった画質が改善され、設定次第ではほぼ無劣化に近い画質を実現できているという。

 そのほかの改善は、以下の通り。

  • FPSの初期値を「60」に。「Verethragna」より高速化されたにもかかわらず、既定のFPS値が「Verethragna」より低かったため
  • 「Actual Scale」機能に関する不具合の修正。クライアントモードでウィンドウを移動させても映像がスクロールしないことがあった
  • 起動ダイアログ不具合修正。サーバーモードでWindowsサービスの登録を選択したままクライアントモードに変更して起動した際、再びWindowsサービスに登録しようとしていた
  • ダブルクリックやマウスカーソルの判定など、軽微な調整

 「Brynhildr」(ブリュンヒルデ)は、他のWindowsデバイスを手元のPCで閲覧・遠隔操作するためのツール。画面や音声の転送以外にも暗号化通信、パスワード認証、マルチモニター機能、クリップボード共有機能(テキストのみ)、ファイル転送、Webブラウザーからのアクセス、ゲームパッド対応といった機能を備える。国産の安心感も魅力の一つだ。対応OSはWindows 10/11。Webブラウザー接続は「Microsoft Edge」、「Google Chrome」、「Firefox」などで利用できる。

 現在、公式サイト「vritra.remotedesktop.jp」や窓の杜ライブラリからダウンロード可能。1日1回の広告表示があるが、利用自体は無償で行える。

ソフトウェア情報

「Brynhildr」
【著作権者】
(株)ランスロット
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(広告付き)
【バージョン】
3.5.0(26/02/27)