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IchiGeki氏、新アーキテクチャーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」を発表

Windows 10に対応するベータ版を公開

新アーキテクチャーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」(ウルスラグナ)

 (株)RATHは4月26日、PCを遠隔操作するリモートデスクトップソフト「Verethragna」(ウルスラグナ)を発表した。Windows 10に対応しており、現在公式サイトからベータ版(v0.1.0)を無償でダウンロード可能。開発は「Brynhildr」をはじめとするリモートデスクトップソフトの作者として知られるIchiGeki氏が担当しており、開発コードは「Vajra」と呼ばれていた。

 「Verethragna」で用いられている技術は、以下の通り。

  • 映像圧縮:VP8
  • 音声圧縮:CELT
  • 通信プロトコル:TCP/IP
  • 画面キャプチャー:Desktop Duplication API(Direct3D)

 「Verethragna」の特徴は、4Kを超える4,800×2,700までの解像度、120FPS以上のフレームレートに対応しつつも、極力GPUには負担をかけず、CPUでの演算に特化していること。「Verethragna」はもともとAIの強化学習用に開発が進められており、AI演算のためにGPU負荷を減らしたかったためであるという。アーキテクチャーも15年ぶりに刷新されており、かなりのパフォーマンスが期待できる。通信処理に関しても「Brynhildr」とは大きく異なり、セッションの回復処理が大きく改善されているという。

 バイナリは「verethragna.exe」のみの単体構成で、サーバーとクライアントを兼ねている。リモートPCではサーバーモードとして、手元のPCではクライアントモードとして起動し、クライアントにサーバーのIP(またはコンピューター名)を入力して接続するだけで、リモートデスクトップ接続が行える。

リモートPCではサーバーモードとして、手元のPCではクライアントモードとして起動

ソフトウェア情報

「Verethragna」
【著作権者】
(株)RATH
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用の範囲内のみ)
【バージョン】
0.1.0(21/04/26)