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CPU演算特化のリモートデスクトップソフト「Verethragna」、v0.8.2に【10月2日追記】

クリップボード共有に対応、VP8のゼロデイ脆弱性に対処したv0.8.3に緊急アップデート

「Verethragna」v0.8.2

 リモートデスクトップソフト「Verethragna」の最新版v0.8.2が、9月26日に公開された。現在、公式サイト「rath.remotedesktop.jp」から無償でダウンロード可能。個人用途に限り無償で利用できる。

メイン画面。サーバーとクライアントは1つのバイナリ

 「Verethragna」は、「Brynhildr」の作者として知られるIchiGeki氏が開発を担当したリモートデスクトップソフト。以下の技術を用いており、4Kを超える4,800×2,700ピクセルまでの解像度、120fps以上のフレームレートに対応しつつも、極力GPUには負担をかけず、CPUでの演算に特化しているのが特徴。GPUで重い処理をしているPCを遠隔操作したいといった用途にピッタリだ。

  • 映像圧縮:VP8
  • 音声圧縮:CELT
  • 通信プロトコル:TCP/IP
  • 暗号化アルゴリズム:Blowfish 256bit
  • 画面キャプチャー:Desktop Duplication API(Direct3D)

 本バージョンでは、要望の多かったクリップボード共有がサポートされた。ただし、「Brynhildr」と同様、テキストのみだ。

 また、クライアントモードの描画と通信を非同期化された。従来は描画で遅延が発生するとサーバー側でFPSを落として対処していたが、描画と通信(受信)を切り離して別スレッドにすることで、遅延により描画できないフレームはスキップできるようになった。

[2023年10月2日追記] 10月2日付で、VP8のゼロデイ脆弱性(CVE-2023-5217)に対処した「Verethragna」v0.8.3が緊急セキュリティアップデートとして公開された。利用している場合は、アップデートしておくことをお勧めする。

ソフトウェア情報

「Verethragna」
【著作権者】
(株)RATH
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用の範囲内のみ)
【バージョン】
0.8.2(23/09/26)