NEWS(12/09/18 16:03)
“Windows Azure Web サイト”がアップデート、無償・共有・専有の3モードが選択可能
「WebMatrix 2」と連携して簡単にWebサイトを配置・管理できる
米Microsoft Corporationは17日(現地時間)、クラウドプラットフォーム“Windows Azure”のPaaS機能“Windows Azure Web サイト”をアップデートしたと発表した。
“Windows Azure Web サイト”は、クラウドベースのWebホスティングサービス。OS(Windows Server)やWebサーバー(IIS)がすでにセットアップされた状態なので、HTMLファイルなどを転送するだけすばやくWebサイトを公開できる。また、“Windows Azure Web サイト”ではASP.NET、PHP、Node.jsといったプラットフォームを利用することも可能。
これまで“Windows Azure Web サイト”には、複数でインスタンス(仮想マシン)を共有する“Shared”と、ひとりでインスタンスを専有できる“Reserved”という2つのモードが用意されていた。そこへ、今回のアップデートでは“Free”モードが追加される。
“Free”モードの内容は、これまでの“Share”モードと同等。10個までの共有型Webサイトを“azurewebsites.net”ドメインで最大10個まで作成でき、1日あたり165MBの送信が可能。受信に関しては帯域制限が設けられていない。さらに、アカウント全体で1GBまでのストレージ領域と、20MBまでの「MySQL」データベース領域が無償で利用できる。
一方、新しい“Share”モードは帯域制限がなく、1カ月あたり5GBまでの送信が無料、それを超えた分については従量課金となる。加えて、Webサイトを100個まで作成したり独自のドメインを設定できるようになる。最上位となる“Reserved”モードではインスタンスのサイズ(Small/Medium/Large)と数が指定可能で、必要に応じてサーバー能力を増強したり縮小できる。
そのほかにも、今回のアップデートでは“Git”や“CodePlex”といったバージョン管理システムとの連携も強化されている。
なお、先日正式版が公開された「WebMatrix 2」を利用すれば、ローカルで開発したWebサイトを簡単に“Windows Azure Web サイト”へ配置することが可能。“Windows Azure Web サイト”から直接「WebMatrix 2」を開いてWebサイトを管理することもできる。