NEWS(12/09/19 16:07)

サイバーリンク、“コンテンツアウェア編集”機能を搭載した「PowerDirector 11」

映像内の内容を分析して結果をタイムラインとして表示可能

「PowerDirector 11」v11.0.0.2110「PowerDirector 11」v11.0.0.2110

 サイバーリンク(株)は19日、高機能動画編集ソフトの最新版となる「PowerDirector 11」を発売し、体験版を公開した。最新版の主な変更点は、撮影した映像の内容を自動で解析し、どんなシーンなのかを表示できる“コンテンツアウェア編集”機能が追加されたこと。

 コンテンツアウェア編集機能では、映像内の“顔認識”“ズーム”“モーション”“パン”“手ぶれ”“光量不足”といった内容の分析結果をタイムラインとして表示できる。これにより、映像の内容を実際に見なくてもどんなシーンが含まれるかを大まかに把握でき、動画編集の手間が省けるだろう。

コンテンツアウェア編集機能コンテンツアウェア編集機能

 コンテンツアウェア編集機能を利用するには、まず“ライブラリ”ペインを“メディア ルーム”画面に切り替え、“ライブラリー メニュー”ボタンからのポップアップメニューで[コンテンツ アウェアの詳細]項目を選択する。すると、画面が“顔認識”“ズーム”などの有無を表示したリストに切り替わるので、解析したい動画の[コンテンツ アウェア編集を使用して編集]ボタンを押せば、解析が始まり、映像の内容をタイムラインとして表示できる。

 また、ビデオレンダリングエンジン“TrueVelocity 3”を搭載し、複数のGPUを使ったレンダリング“マルチGPGPU”による高速処理が可能になった。たとえば、グラフィックボードとオンボードのGPUを利用したレンダリングが可能。同社によるとHD動画のレンダリングで前バージョンと比べて最大38%の高速化を実現しているという。

 さらに、4K2K解像度の動画や“AVCHD Ver.2.0”(“AVCHD Progressive”“AVCHD 3D/Progressive”)に対応したほか、MKV動画のDTS・ドルビーデジタル5.1chサラウンド音声にも対応した。そのほか、タイトルやメニュー、ピクチャー・イン・ピクチャーなどの編集機能も強化されている。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/8に対応しており、体験版は現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。体験版は30日間試用でき、作成した動画の冒頭5秒に透かしロゴが入るなどの制限が設けられている。製品版は同社サイトからダウンロード購入可能で、価格はコンテンツアウェア編集機能などを備える“Ultra”エディションが11,800円(税込み)、基本的な編集機能のみを備える“Deluxe”エディションが9,200円(税込み)など。

【著作権者】
サイバーリンク(株)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
体験版(製品版はダウンロード販売 11,800円(税込み)など)
【バージョン】
11.0.0.2110(12/09/19)

(長谷川 正太郎)