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サイバーリンク、マルチアングル動画の編集機能を追加した「PowerDirector 12」

“ティルトシフト”“ウォーターリフレクション”などのエフェクトも追加

「PowerDirector 12」v12.0.2028.0

 台湾のCyberLink Corp.は6日(現地時間)、高機能な動画編集ソフト“PowerDirector”シリーズの最新版「PowerDirector 12」の体験版を公開した。最新版の主な変更点は、複数のアングルから同時に撮影した動画を同期して、簡単に切り替えながら1本の動画へ編集できる“マルチカムデザイナー”機能が追加されたこと。

 マルチカムデザイナー機能では、同時に撮影された4本までの動画を同時に再生しながら編集可能。映像の切り替えはクリックや数字キーで簡単に行える。タイムコードやファイルの作成日時などを使って映像の開始位置を同期するほか、録音されている音声を分析して映像を同期することが可能。もちろん、手動で映像の開始位置を変更でき、1フレーム単位で再生開始位置をずらせる。

 また、複数の写真や動画をテンプレートにはめ込むだけで、高品質な効果を駆使したスライドショー動画を作成できる“テーマデザイナー”機能も追加された。テンプレートには3D空間内へ自動配置してその中を移動しながら眺めたような映像を作成できるものも用意されている。なお、体験版では、テーマデザイナー機能のテンプレートはシンプルな5種類しか収録されていないが、製品版では30種類以上のテンプレートを利用可能。

マルチカムデザイナー機能
テーマデザイナー機能
モーションブラー機能

 さらに、画像やテキストなどを合成した際に動きによる“ブレ”を再現することで、よりリアルな合成にできる“モーションブラー”機能も追加された。加えて、エフェクトに“レンズフレア”“ティルトシフト”“ウォーターリフレクション”“拡大鏡”が追加されている。

“レンズフレア”エフェクト
“ティルトシフト”エフェクト
“ウォーターリフレクション”エフェクト
“拡大鏡”エフェクト

 そのほか、ビデオレンダリングエンジンが“TrueVelocity 4”に進化して第4世代Intel Core プロセッサーに最適化され、“AVX2”命令にも対応した。同社によると、これによりエンコード速度が通常の3倍になる場合もあるという。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/8に対応しており、現在30日間利用できる体験版は同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。製品版はダウンロード販売などで購入でき、一通りの機能を備えた「PowerDirector 12 Ultra」は12,980円(税込み)。また、映像の色調補正ソフト「ColorDirector 2」や音声編集ソフト「AudioDirector 4」などを同梱した「PowerDirector 12 Ultimate Suite」は、19,980円(税込み)で購入可能。

ソフトウェア情報

「PowerDirector 12」体験版
【著作権者】
CyberLink Corp.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
体験版(製品版はダウンロード販売 12,980円(税込み)など)
【バージョン】
12.0.2028.0(13/09/06)

(長谷川 正太郎)