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サイバーリンク、トランジションやタイトルの作成機能を強化した「PowerDirector 13」

最大100本の動画トラックが同期可能に、H.265などの最新フォーマットへの対応も

「PowerDirector 13」v13.0.2104.0

 台湾のCyberLink Corp.は17日(現地時間)、高機能な動画編集ソフト“PowerDirector”シリーズの最新版「PowerDirector 13」の体験版を公開した。最新版では、トランジション(動画の場面が切り替わる際の効果)効果をユーザーが作成できる“トランジションデザイナー”機能の追加や、動画のタイトルを制作する“タイトルデザイナー”の強化など、作成した動画の見せ方を従来以上に工夫できるようになっている。

“トランジションデザイナー”

 「PowerDirector 13」では、トランジション効果をテンプレートから選ぶだけでなく、ユーザーが新規に追加することができる。トランジションデザイナー機能が追加された。同機能を使うことでトランジション効果が画面内を遷移するタイミングや動画の境界線の色、境界線の形状を指定するといったカスタマイズが可能。

 また、従来から搭載されている“タイトルデザイナー”も強化され、エフェクトの数が120種を超えた。これにより、タイトルの文字に反射や移動といったエフェクトをかけたり位置やサイズを変えるといった効果をより多彩に加えることが可能。

 さらに、H.265やXAVC-Sといった最新の規格に対応している。近年ではスマートフォンでも4K動画の撮影が可能になるほど動画撮影の環境が充実しているが、ソースに応じてより高解像度の動画を扱ったり、高い圧縮率の動画を作成可能。

 そのほか、複数動画の再生を自動同期する機能も強化され、編集時のタイムラインで最大100トラックまで音声データを元にした同期が可能となった。同じ場面を別々のアングルから撮影した動画の編集が一層容易になる。

 加えて、ソフトウェア的な手ぶれ補正が強化されたほか、メディアライブラリの検索機能が追加された。また、オンラインストレージサービスの“サイバーリンククラウド”との連携が可能になるといった多数の追加機能がある。

 本ソフトはWindows Vista/7/8/8.1に対応しており、現在30日間利用できる体験版が同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。製品版はダウンロード販売で購入でき、一通りの機能を備えた「PowerDirector 13 Ultra」は12,019円(税抜き)。そのほかにも映像の色調補正ソフト「ColorDirector 3」や音声編集ソフト「AudioDirector 5」などを同梱した「PowerDirector 13 Ultimate Suite」が18,500円(税抜き)など、用途に応じた複数のエディションが購入可能。

ソフトウェア情報

「PowerDirector 13」体験版
【著作権者】
CyberLink Corp.
【対応OS】
64bitを含むWindows Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
体験版(製品版はダウンロード販売 12,019円(税抜き)など)
【バージョン】
13.0.2104.0(14/09/17)

(市川 祐吉)