サイバーリンク、アクションカム向けの機能を強化した「PowerDirector 14」

「PowerDirector 14」v14.0.2019.0

　台湾のCyberLink Corp.は15日（現地時間）、高機能な動画編集ソフト“PowerDirector”シリーズの最新版「PowerDirector 14」のダウンロード販売を開始、体験版を公開した。最新版では、アクションカムで撮影したデータをより簡単かつ高度に編集できる機能などが追加されている。

　「PowerDirector 14」では、“GoPro”に代表されるアクションカムで撮影した動画を編集するための機能を集約した“アクションカメラセンター”が設けられた。“アクションカメラセンター”には、激しい動きを伴った撮影で生じるブレを補正する“ビデオ スタビライザー”や、アクションカメラで一般的な広角レンズで生じやすい歪みを補正する“レンズ補正”などの機能が集約されている。

　また、任意のシーンをスローモーションにする際に、スローモーションをかける前後で再生速度が大きく異なると生じる違和感を軽減する“イーズ イン”“イーズ アウト”を簡単に設定可能。動画の書き出しも120/240FPSに対応したため、アクションカメラやiPhoneなどで撮影された高フレームレート動画を編集し、そのままのFPSで出力できるようになった。

“アクションカメラセンター”

“イーズ イン”“イーズ アウト”の設定も簡単だ

指定したオブジェクトにエフェクトを追従させられる

　さらに、動画の中のオブジェクトを指定し、動きをトラッキングする“モーション トラック”機能が新たに追加された。指定されたオブジェクトにエフェクトを追従させることができ、たとえば移動しているオブジェクトへ名前などの情報を簡単に添えられる。1つの画面内で複数のオブジェクトをトラッキングの対象に設定することも可能だ。

　加えて、テーマごとのテンプレートに写真や動画ファイルをはめこむことで作品を作れる“クイックプロジェクト”機能や、PCの画面を撮影できる“スクリーン レコーダー”機能が新規に加わった。そのほか、トランジションの追加、FLAC音楽ファイルへの対応、Intel、NVIDIAのH.265動画のハードウェアエンコードに対応するといった機能の強化などが施されている。

　「PowerDirector 14」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10に対応しており、30日間利用できる体験版が現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。製品版はダウンロード販売で購入でき、価格は一通りの機能を備えた「PowerDirector 14 Ultra」が12,980円（税込み）、色調補正ソフト「ColorDirector 4」や音声編集ソフト「AudioDirector 6」といったソフトを同梱した「PowerDirector 14 Ultimate Suite」が20,980円（税込み）など。また、パッケージ版の発売が10月9日に予定されている。