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Java版「Minecraft」(マインクラフト)の描画システムが「OpenGL」から「Vulkan」へ

10年以上前の古いデバイスではプレイできなくなったり、Modが動かなくなる恐れ

同社のアナウンス

 米Microsoft傘下のMojangは2月18日(日本時間)、Java版「Minecraft」のレンダラー(描画システム)を「OpenGL」から「Vulkan」へ移行する計画を発表した。夏頃にスナップショットとして「Vulkan」をテスト導入するという。

 「OpenGL」は、特定のOS/GPUに依存せずにハイパフォーマンスな描画(レンダリング)を行うためのグラフィックスAPI。現在のJava版「Minecraft」は開発当初から「OpenGL」を採用してきた。

 しかし、「OpenGL」はすでに9年前に更新を停止しており、とくにmacOSでは非推奨化されている。つまり、将来的には動作しなくなる。

 一方の「Vulkan」は、「OpenGL」よりもより低レベルな制御を可能にするモダンなAPIだ。Windows/Linuxでは標準サポートされており、主要GPUベンダーの多くも対応している。macOSでも互換レイヤーを介した動作が可能で、大きなパフォーマンス低下はない。

 また、「Minecraft」では“ビジュアルアップグレード 2.0”として「Vibrant Visuals」(バイブラントビジュアルズ)を統合(Bedrock)版でリリースし、Java版への移植も進めているが、「Vulkan」はその前提となる技術でもある。「OpenGL」から「Vulkan」への移行は避けられない流れだ。

 一方で、「Vulkan」への移行には懸念もある。

 まず、10年以上前の古いGPUは「Vulkan」に対応していない可能性が高い。つまり、古いPCではJava版「Minecraft」が遊べなくなる。

 次に、「OpenGL」を直接扱っているModでは、移行に際して多くの手直しが必要となる。Mojangは「OpenGL」を直接触らないレンダリングAPIを提供するなどして移行を支援しているが、対応しないまま使えなくなるModもでるだろう。

 Mojangは「OpenGL」から「Vulkan」への移行に時間がかかることを認識しており、安定性と性能が十分なレベルに達するまでは「OpenGL」と「Vulkan」を併存させる考え。最終的には「OpenGL」は削除されるが、その際は事前に通知し、最低要件を改めるとしている。