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「Sublime Text 3」がパブリックベータに

起動速度の向上やシンボルのインデックス化、プラグインAPIの強化など

「Sublime Text 3」Build 3047

 オーストラリアのSublime HQ Pty Ltdは6月28日(現地時間)、プログラマー向けのテキストエディター「Sublime Text」の次期バージョン「Sublime Text 3」をパブリックベータ版として公開した。現在、Build 3047が無償でダウンロード可能。

 「Sublime Text」は、操作性と拡張性に優れたタブ切り替え型のテキストエディター。今、プログラマーの間で熱い支持を受けているエディターの筆頭と言える。

 複数選択とその同時編集をサポートするほか、タブの切り替え・シンボルへのジャンプ・キーワード検索・指定行への移動を統合した“Goto Anything”、膨大なコマンドから目的のものをすばやく探し出せる“Command Palette”といった独特の機能を備える。また、プラグインを追加することで機能を拡張することも可能。さまざまなニーズに応えることができる。

 クロスプラットフォームで動作する点も、異なるOSを使い分けているユーザーにとって魅力的だ。対応OSはWindows(32/64bit)、Mac OS X(10.7以降)、Ubuntu(32/64bit)で、Windows向けにはポータブル版も用意されている。

 現行バージョン「Sublime Text 2」からの変更は多岐にわたる。パフォーマンス面では、起動速度の向上やシンボルのインデックス化が挙げられる。とくに後者は、定義への移動やプロジェクト内の指定したシンボルへのジャンプなど、利便性の向上にもつながっている。

 また、“Group”と呼ばれるインターフェイス概念が導入された。一つのプロジェクトに複数のワークスペースを作成してファイルを管理し、ワークスペースごとにエディター画面を分割して同時に作業が行える。

定義への移動やプロジェクト内の指定したシンボルへのジャンプ
一つのプロジェクトに複数のワークスペースを作成、画面分割

 さらに、プラグインAPIにも多くの改善が盛り込まれている。たとえば、プラグインのプロセスがアプリケーションのプロセスから分離され(out-of-process)、スレッドセーフで動作するようになった。いくつかのAPIイベントは非同期に動作するようになっている。また、APIの実行環境が「Python 2.6」から「Python 3.3」へとアップデートされた。

ソフトウェア情報

「Sublime Text 3」
【著作権者】
Sublime HQ Pty Ltd
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
シェアウェア 70米ドル
【バージョン】
Build 3047(13/06/27)

(柳 英俊)