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「Internet Explorer 11 Release Preview」がWindows 7/Server 2008 R2向けに公開

IE10より9%、IE11 Developer Preview版より5%の高速化を果たす

「Internet Explorer 11 Release Preview」の公開ページ

 米Microsoft Corporationは18日(現地時間)、Windows 7/Server 2008 R2向け「Internet Explorer 11」のRelease Preview版を公開した。現在、日本語版を含む各国語版が、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。

 「Internet Explorer 11」は、「Windows 8.1」に標準搭載される「Internet Explorer」の次期バージョン。Windows 7 SP1(32bit/64bit版)とWindows Server 2008 R2 SP1に対してもOSの更新プログラムとして提供される予定で、7月にDeveloper Preview版が公開されている。

 Release Preview版では、“Pointer Events”をはじめとする新しいWeb標準技術がサポートされたほか、クローズドキャプション(字幕)の表示をカスタマイズする機能などが追加された。また、JavaScriptエンジン“Chakra”のパフォーマンスも向上しており、ベンチマークテスト“SunSpider”のスコアベースでIE10に比べ9%、IE11のDeveloper Preview版に比べ5%の高速化を果たしており、競合ブラウザーと比べても30%以上高速であるという。

JavaScriptエンジン“Chakra”のパフォーマンスも向上(同社ブログより引用)

 なお、「Internet Explorer 11 Release Preview」をインストールしたWindows 7の仮想環境も今週中に“modern.IE”で提供されるとのこと。今回公開された「Internet Explorer 11 Release Preview」は既存の「Internet Explorer」を置き換えてしまう。メイン環境と共存させたい場合は、仮想環境のリリースを待つのをお勧めする。

(柳 英俊)