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より手軽に、より高度な制作が可能になった「Metasequoia 4」の正式版が公開

指定した中心線に肉付けして3Dオブジェクトを作成するアーマチャー機能などを追加

「Metasequoia 4」v4.0.0

 (株)テトラフェイスは30日、3DCGモデリングソフト「Metasequoia」の最新正式版となる「Metasequoia 4」を公開した。Windows XP/Vista/7/8および64bit版のVsita/7/8に対応しており、基本的なモデリング機能と独自のMQO形式での保存のみができる“入門”モードは無償で利用可能。より高度な機能を利用できる“Standard”エディションは5,250円(税込み)、業務利用向けの機能を備えた“EX”エディションは19,950円(税込み)のシェアウェアとなっている。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能だ。

 最新版では、ユーザーインターフェイスが一新されて5種類のカラーテーマを選択できるようになったほか、64bit版OSにネイティブ対応して4GB以上のメモリを利用できるようになった。また“Standard”エディション以上には、指定した中心線に肉付けして3Dオブジェクトを作成するアーマチャー機能が追加された。中心線と肉付けする幅を指定するだけで簡単に複雑な3Dオブジェクトを生成できる。

 さらに、Pixar Graphics Technologies社のサブディビジョンサーフェス技術“OpenSubdiv”に対応した。サブディビジョンサーフェスとはポリゴンメッシュを規則的に分割することで、なめらかな曲面を得るための技術。“OpenSubdiv”に対応したことにより、これまで難しかったわずかに丸みを帯びた角の生成が可能になったという。

 加えて、3Dプリンターとのデータ受け渡し向けのSTL形式での入出力に対応したほか、“EX”エディションでは多くの3DCGソフトや「Unity」などのゲーム制作環境に使用されるFBX/COLLADA形式、3Dスキャナーで取り込んだデータに使用されるPLY形式にも対応した。また“EX”エディションには、奥まったところを暗く、開けたところを明るく表示することでリアルな陰影を再現する“アンビエントオクルージョン”機能も追加されている。

 そのほか、さまざまな機能の追加や強化が施された。

 なお、現在のところ“Standard”“EX”エディションの機能を30日間体験できる“試用ライセンス”は準備中で、同社によると10月上旬の提供開始を予定しているとのこと。また、今回のメジャーバージョンアップに伴い、旧バージョンからのアップデートも有償となっており、“Standard”エディションのアップデート価格は3,570円(税込み)、“EX”エディションのアップデート価格は16,800円(税込み)となっている。

ソフトウェア情報

「Metasequoia 4」
【著作権者】
(株)テトラフェイス
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/Vista x64/7 x64/8 x64
【ソフト種別】
シェアウェア “Standard”エディションは5,250円(税込み)、“EX”エディションは19,950円(税込み)(基本的なモデリング機能とMQO形式での保存のみができる“入門”モードは無償で利用可能)
【バージョン】
4.0.0(13/09/30)

(長谷川 正太郎)