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オンラインストレージサービス“MediaFire”のデスクトップクライアントがベータ公開

Windows/Mac OS X向け。スクリーンショット機能を備えるのがユニーク

「MediaFire Desktop」Build 8520

 米MediaFireは21日(現地時間)、オンラインストレージサービス“MediaFire”のデスクトップクライアント「MediaFire Desktop」をベータ版として公開した。現在、Windows版とMac OS X版が“MediaFire”から無償でダウンロードできる。

 “MediaFire”は2006年に設立されたデジタルロッカーサービス。かつてはアカウントを作成することなく共有ファイル数・保存期間ともに無制限で利用できたため、サイズの大きなファイルの保管・共有のために活用されていた。しかし違法配信に悪用されるケースが増えたため、現在では一般的なオンラインストレージサービスとして運営されている。

 フォローしたユーザーとのファイル共有が容易であったり、ソーシャルネットワーキングサービスを介したリンクの共有が手軽であるなど、ソーシャル連携に力を入れているのが特長。10GBのストレージが無償(広告付き)で提供されている(ボーナスを獲得することで50GBまで拡張可能)。

指定したフォルダの内容と“MediaFire”が自動同期される
通知ウィンドウ

 「MediaFire Desktop」は「Dropbox」などと同様、指定したフォルダが“MediaFire”と自動で同期される仕組み。同期フォルダの指定、自動同期の対象となるサブフォルダの選択、ファイルの右クリックメニューからの共有リンクの取得など、ベータ版ながら先行する競合サービスと同等の機能を実現している。“MediaFire”へアップロードされたメディアファイルは自動でトランスコード(フォーマット変換)され、さまざまなブラウザーでストリーミング再生することが可能。“MediaFire”との通信はSSLで保護されるため、盗聴の心配も少ない。

料金プランの設定。無償で10GBが提供される
セットアップタイプの選択。通常は“Typical(標準設定)”を選択してかまわない(今回は“Advanced”を選択)
同期フォルダ(“MediaFire”のホームフォルダ)のパスが選択可能。初期状態はユーザープロファイルフォルダ直下
同期対象のサブフォルダを選択。あとで設定画面から変更することも可能

 さらに、スクリーンショットの撮影・アップロード機能を備えるのがユニーク。矩形選択とオブジェクト(ウィンドウやボタンなど)選択によるキャプチャーをサポートするほか、簡易的な編集機能を備えており、「Dropbox」のデスクトップキャプチャー機能よりも高機能だ。撮影・編集したスクリーンショットはもちろん自動で“MediaFire”へアップロードされ、TwitterやFacebookで簡単に共有することができる。

キャプチャー領域の選択
キャプチャーしたスクリーンショットの簡易編集
TwitterやFacebookで共有

ソフトウェア情報

「MediaFire Desktop」Windows版
【著作権者】
MediaFire
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
Build 8520(13/11/24)

(柳 英俊)