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統合ペイントソフト「Krita」、次期バージョンの開発資金を“Kickstarter”で公募

ボーンを設定した変形や遠近法を考慮した擬似3D変形といった変形機能などを追加予定

「Krita」

 オープンソースで開発されている高機能な統合ペイントソフト「Krita」を支援するKrita Foundationは10日、次期バージョンとなるv2.9の開発資金をクラウドファンディングサービス“Kickstarter”で公募することを発表した。現在、“Kickstarter”内にプロジェクトのページが開設されている。

 Krita Foundationによると現行のv2.8は、Krita Foundationが出資してDmitry Kazakov氏が6カ月間フルタイムで開発を担当することで、高いクオリティーと多くの機能を実現できたという。v2.9では、Dmitry Kazakov氏に加え、初期からのボランティア開発者であるSven Langkamp氏もフルタイムで開発を担当し、さらにクオリティーの高いリリースを目指すため、資金が必要であるとのこと。

 プロジェクトは最高で24+αの機能追加が予定されており、15,000ユーロの資金調達が成功すると6カ月で12の機能が実装される。また、35,000ユーロを達成するとフルタイムの開発者が倍雇われて24の機能が実装され、さらに75,000ユーロを達成したあかつきにはMac OS版が開発されるという。

 実装予定の機能には、ボーンを設定した変形や遠近法を考慮した擬似3D変形を含むフレキシブルな変形機能、PSD形式のサポート強化、シェイプブラシにSVG画像やPDFファイルから図形を取り込む機能などが用意されている。また、出資に対する見返りとしてポストカードや「Krita」のトレーニングDVD、Tシャツなどが、出資金額に応じて贈呈される。

(長谷川 正太郎)