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統合ペイントソフト「Krita」、v3.1の開発資金を“Kickstarter”で公募

より軽快に動作することを第一目標に、到達金額に応じてさらなる機能追加も

クラウドファンディングの実施を告知中

 オープンソースで開発されている高機能な統合ペイントソフト「Krita」を支援するKrita Foundationは4日、次期バージョンとなるv3.1の開発資金公募をクラウドファンディングサービス“Kickstarter”で開始した。現在、“Kickstarter”内にプロジェクトのページが開設されている。

 Krita Foundationは2014年6月、クラウドファンディングサービス“Kickstarter”で「Krita」v2.9の開発資金を公募し、当初の目標額である15,000ユーロを上回る19,955ユーロの資金調達に成功。v2.9を今年2月に公開した。

 今回の公募は次期バージョンであるv3.1の開発を支援するためのもの。v3.1では「Krita」のパフォーマンスを向上させ動作をより軽快にすることと、2Dアニメーションツールを追加することに重点が置かれる予定で、20,000ユーロが目標額に設定されている。

 出資は1ユーロから行うことが可能。15ユーロ以上でポストカードや、クレジットに名前が掲載される権利が得られるなど、出資額に応じて様々な特典が贈られる。Tシャツやトートバッグ、「Krita」のトレーニングDVD、マグカップなどのグッズだけでなく、『もっとも嫌うバグに対処する』『指定した項目のためのチュートリアルを作成する』といった特典も用意されている。

 また、今回の公募には1,500ユーロを1つの区切りとするストレッチゴールが設定されている。機能追加に関するゴールが24種類設定されており、目標金額に1,500ユーロ上積みされるごとに機能が追加されていく。どの機能が追加されるかは投票によって決定される仕組みで、15ユーロ以上の出資者が投票に参加可能。なお、1,500ユーロ以上出資する場合、出資者の選択した機能は開発の対象となる。

 ストレッチゴールが達成された場合に投票の対象となるのは、レイヤー機能の強化やメモリ消費の設定を行うためのGUIの追加、キャンバス上でグラデーションをプレビューするための機能の追加や、ブラシ形状を編集する機能の追加などが候補として挙げられている。

(市川 祐吉)