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“ストリーミング同期”に対応した「Dropbox」最新安定版v2.10.1が公開

マルチクライアントで巨大ファイルを同期する場合の速度が1.25倍から2倍向上

「Dropbox」v2.10.1
マルチクライアントで巨大ファイルを同期する場合の速度が1.25倍から2倍向上(同社ブログ記事より引用)

 米Dropbox Inc.は11日(現地時間)、オンラインストレージサービス“Dropbox”のクライアントソフト「Dropbox」の最新安定版v2.10.1を公開した。Windows/Mac OS X/Linux(x86/x64)に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 「Dropbox」v2.10系統は、これまでのv2.8系統に代わる新しい安定版で、“ストリーミング同期(streaming sync)”と呼ばれる新しい同期処理に対応したのが特徴。

 これまでの同期処理では、サーバーへのファイルのアップロードが完了するまで、クライアントソフトへのダウンロードを開始することができなかった。一方、“ストリーミング同期”ではサーバーへのファイルアップロード処理と並行して、アップロードが完了した部分からクライアントソフトへダウンロードを開始することが可能。これにより、複数のクライアントでサイズの大きなファイルを同期する際のパフォーマンスが1.25倍から最大2倍ほど向上しているという。

 さらに、タスクトレイアイコンのポップアップ画面がスクロールできるようになり、より多くの同期処理のログが閲覧できるようになった。また、ファイルの右クリックメニューに追加される[Dropbox へ移動]メニューを無効化するオプションが追加されている。このオプションはコマンドラインインターフェイスから利用可能。Windows版の場合、「コマンドプロンプト」で

%APPDATA%\Dropbox\bin\Dropbox --move-to-dropbox=False

と入力し、「Dropbox」を再起動させればよい。

ソフトウェア情報

「Dropbox」Stable Build
【著作権者】
Dropbox Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.10.1

(樽井 秀人)