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Windows Sysinternals、“VirusTotal”連携を追加した「Autoruns for Windows」v13.0
スタートアッププログラムをウイルススキャンサービスでチェック
(2015/1/30 17:25)
米Microsoft Corporationは29日(現地時間)、Windows起動時に自動実行されるスタートアッププログラムを管理するツール「Autoruns for Windows」の最新版v13.0を公開した。本バージョンでは、ウイルススキャンサービス“VirusTotal”でスタートアッププログラムをスキャンする機能が追加されている。
「Autoruns」は、Microsoftの一部門である“Windows Sysinternals”が開発したスタートアップ管理ツール。Windows起動時に自動実行されるよう、スタートアップフォルダやレジストリなどに登録されているプログラムを一覧表示できる。プログラム名をGoogleで検索することも可能で、不審なスタートアッププログラムがないかチェックし、場合によってはスタートアップ実行を無効化するためのツールだ。
本バージンでは“VirusTotal”が統合されており、不審なスタートアッププログラムの炙り出しがより簡単になった。“VirusTotal”は50以上ものウイルス対策エンジンを利用したウイルススキャンサービスで、プログラムの安全性を計るのに役立つ。“Windows Sysinternals”製ツールでは、ほかにも「Process Explorer」「Sigcheck」などが“VirusTotal”との連携に対応している。
“VirusTotal”連携を利用するには、まず“VirusTotal”の規約に同意する必要がある。[Options]-[Scan Options]メニューを選択すると現れるダイアログで[Check VirusTotal.com]オプションを有効化すると、規約が掲載されたWebページが開くとともに、規約に同意するかを問うダイアログが表示される。このダイアログで[はい]ボタンを選択して規約に同意すると、リストビューの右端にある“VirusTotal”カラムに、各プログラムのスキャン結果が表示されるようになる。
また、各項目の右クリックメニューから、個別に手動スキャンすることも可能。スキャン結果はリンクになっており、“VirusTotal”の詳細情報ページへ簡単にアクセスすることができる。
そのほかにも、スタートアッププログラムのスキャン処理が大幅に書き換えられた。これによりキーワードによるフィルタリングがサポートされたほか、スキャン結果をファイルに保存して、あとで最新のスキャン結果と比較できるようになったという。この機能は新たにスタートアップへ追加されたプログラムや、前回のスキャン以降に削除されたプログラムを知るのに役立つ。
「Autoruns for Windows」は、Windows XP以降のクライアントOSおよびWindows Server 2003以降のサーバーOSに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Autoruns for Windows」
- 【著作権者】
- Mark Russinovich 氏、Bryce Cogswell 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003以降(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 13.0(15/01/29)